米ユダヤ系有力者、北京五輪のボイコットを呼びかけ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080501-00000917-san-int

 【ワシントン=山本秀也】全米ユダヤ人会議(AJC)のリチャード・ゴードン会長ら在米のユダヤ系有力者185人は4月30日、北京五輪のボイコットを世界のユダヤ人に呼びかける宣言を発表した。中国政府のチベット弾圧や、イラン、シリアなどとの緊密な関係を理由に「ユダヤ人はこうした政権のごまかしに手を貸すべきではない」と訴えており、中国には痛手となる。

 「中国の五輪は戒律にそぐわない」と題した宣言は、「ホロコーストユダヤ人虐殺)記念日」にあたる同日を選び公表された。ユダヤ系組織「デービッド・ワイマン・ホロコースト研究所」(ワシントン)が取りまとめにあたった。

 宣言は、ナチス体制下のドイツで開かれたベルリン五輪(1936年)が、「ユダヤ人への迫害から世界の目をそらす役割を果たした」と指摘。その上で、これと同様に、中国が五輪を利用して「内外での人権抑圧への注意をそらそうとしている」と非難した。

 具体的には、中国政府に関して、
(1)ダルフール地方での住民虐殺問題を抱えるスーダン政府を支援
(2)チベットでの抑圧
(3)自国民の権利侵害
(4)イラン、シリアへのミサイル供給
(5)パレスチナイスラム原理主義組織「ハマス」との友好関係
−を挙げ、「世界のユダヤ人に北京五輪への参加中止を求める」と訴えた。

 全米ユダヤ人会議は、ローゼンブラット副会長らが4月28日に中国の周文重駐米大使と会談し、チベットダルフール問題などへの懸念を伝えていた。また、ワシントンのホロコースト記念博物館では、ベルリン五輪に関する特別展が4月下旬に始まるなど、在米ユダヤ人社会では、北京五輪に批判的な空気が強まっていた。

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『(5)パレスチナイスラム原理主義組織「ハマス」との友好関係』というとこれ↓ですね。

2006/04
パレスチナ:外相就任のハマス最高幹部が「中国訪問」発表http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20060405k0000m030146000c.html

 【エルサレム樋口直樹】ロイター通信によると、パレスチナ自治政府の外相に就任したイスラム原理主義組織ハマス最高幹部ザッハール氏は4日、中国を含むアジア諸国を来月訪問すると発表した。欧米諸国がハマスの孤立化を図る中、中国訪問が実現すればハマス政府発足後、アラブ・イスラム諸国以外への初の外国訪問となる。

 ザッハール氏は「我々は東アジア諸国を訪問する。中国はこの地域における最初の訪問国になる」とガザ地区で報道陣に語った。同氏は中国以外の訪問国に言及しなかった。イスラエル日本大使館によると「現時点で自治政府ハマス)から日本訪問の要請は受けていない」という。

 イスラエル外務省報道官は中国に関するコメントを避ける一方、「国連はハマスイスラエルの承認、武装放棄、既存合意の尊重を要求している。国際社会が足並みをそろえてハマスに対処することを望む」と述べた。

毎日新聞 2006年4月4日 22時18分

で、
2006/05
アラブフォーラム:閣僚級会議が北京で始まる
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20060601k0000m030022000c.html

 【北京・西岡省二】中国とアラブ22の国・地域が参加する「中国・アラブ協力フォーラム」第2回閣僚級会議が31日、2日間の日程で北京で始まった。中国はアラブ産油国との間でエネルギー分野での協力関係を確認するほか、パレスチナスーダンなどへの仲裁外交を展開し、アラブ世界への影響力拡大を図る狙いもある。

 フォーラムにはイスラム原理主義組織ハマス最高幹部のザッハール・パレスチナ自治政府外相も中国の招請で参加した。米国と欧州連合(EU)が国際的なハマス包囲網を作り上げる中、同外相の訪中は国連安保理常任理事国のロシアに次いで中国からも正統性の信任を得ることになり、意義は大きい。一方、イスラエルは中国政府に正式に抗議して反発している。

毎日新聞 2006年5月31日 18時18分

とするとハマスの関係で、ソチ冬季五輪もボイコットするんでしょうか。