日中で途上国支援、温暖化でも共同文書…首脳会談で合意へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080502-00000035-yom-pol

 日中両政府は2日、アジア、アフリカなどの発展途上国への共同支援に乗り出す方針を固めた。

 福田首相胡錦濤国家主席による7日の日中首脳会談で合意し、政治文書に盛り込む予定だ。

 合意を受け、両政府は実務担当者の支援政策協議を開き、具体的な協力事業の選定に入る。アフリカでの保健・教育分野の支援などが検討される見通しだ。

 中国は最近の経済発展に伴い、途上国支援を増やしている。ただ、支援の過程が不透明であったり、自国の権益拡大に露骨に結びつけたりするケースがあり、国際的な批判も出ている。

 日本は共同支援により、こうした中国の対応を是正すると同時に、政府開発援助(ODA)の減額が続く日本の国際社会での存在感低下を防ぎたい考えだ。中国側も、ODAが高い評価を得ている日本との協力で、支援技術の獲得やイメージアップを目指している。

 政治文書にはこのほか、日中間の「戦略的互恵関係」をさらに進展させると明記し、青少年・学識経験者の交流拡大などを盛り込むことにしている。

 首脳会談では、これとは別に、地球温暖化など環境問題に関する共同文書もまとめる予定だ。文書は、温室効果ガスの排出量削減に向け、
〈1〉日本が提唱する、産業部門(セクター)別に削減を進める手法「セクター別アプローチ」に、中国側が「重要な手段」と理解を示す
〈2〉2013年以降の「京都議定書」後の枠組み作りに両国が積極的に関与する
−−などの内容となる。

 これに関連し、福田首相は2日昼、首相官邸で記者団に、「環境問題は大事なので、中国と協力して対応しなければいけない。考え方を合わせることが大事だ」と語った。日本政府は、世界最大級のガス排出国である中国から前向きな対応を引き出し、7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)での議論に弾みをつけたい考えだ。

聞こえはすごくいいんですけど、どこまでうまくいくんですかねぇ。まぁ今後に注目と言う事で。