<ブッシュ米大統領>元側近が暴露本「イラク開戦、大失敗」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080529-00000122-mai-int

 【ワシントン及川正也】ブッシュ米大統領の報道官を務めたスコット・マクレラン氏(40)が近く出版する回顧録で、イラク開戦を「深刻な戦略的大失敗」などと痛烈な政権批判を繰り広げていることが28日分かった。ブッシュ氏の元側近による“暴露本”だけに反響は大きく、大統領選にからんでも、イラク政策で現政権との類似性が指摘される共和党のマケイン上院議員陣営に、マイナスの影響を及ぼしそうだ。

 問題の回顧録は来月2日発売の「ホワット・ハプンド(何が起きたか)」。米メディアによると、マクレラン氏はその中で、ブッシュ大統領イラク開戦を「政治的宣伝工作」によって推進したと指摘。側近らによってメディアは「大統領の都合のいいように情報操作」され、「必要のない戦争を始めた」と結論付けた。大災害となった05年夏のハリケーンカトリーナ」へのブッシュ政権の対応についても、「想像力と指導力を欠き、大きな犠牲を強いた大失策」と糾弾している。

 また、政権内の人物評について、ブッシュ大統領を「知的好奇心に欠ける」としたほか、チェイニー副大統領は、痕跡を残さず舞台裏で政策を操る「魔術師」、ライス国務長官は「非難のかわし方にたけている」と述べている。

 これに対し、ペリーノ大統領報道官は「大統領は困惑している。(回顧録にある)懸念や考えを(在職中に)一言も打ち明けなかったことに大統領は失望している」と語った。

 マクレラン氏はブッシュ氏がテキサス州知事だった時からの側近。イラク開戦後の03年7月から06年4月まで大統領報道官を務めた。

暴露本もいまさらという感じもしますが、大統領選を迎えているアメリカにとっては大きな事なんでしょうね。マクラレン氏に関して過去記事あさってみましたが、特別イラク問題についての発言が多いという感じでなく米中関係とか、米朝関係とか、まぁ政府の立場を代弁しているという感じでした。