未申告施設の立ち入り調査、北朝鮮に拒否権…テロ指定解除

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081012-00000004-yom-int

 【ワシントン=宮崎健雄】ブッシュ米大統領が、北朝鮮の瀬戸際戦術に屈する形でテロ支援国指定を解除したのは、厳格な核検証よりも、暗礁に乗り上げた北朝鮮の核放棄プロセス再開を優先したためだ。

 検証手続きで米国は北朝鮮に譲歩しており、指定解除を受け、北朝鮮が検証を受け入れても、実態解明が難航することは必至だ。

 指定解除に踏み切るもととなった今回の合意は、未申告施設に対する立ち入り調査などは双方の合意が必要と明示するなど北朝鮮に拒否権を与える内容だ。第2次核危機の発端である高濃縮ウラン計画や核兵器に直接関連する施設はいずれも未申告で、北朝鮮は検証を拒むことが可能になる。

 核爆弾の原料であるプルトニウムの抽出量を検証するために不可欠なサンプル採取についても、国務省は「合意した」としているが、協議筋によると合意内容はあいまいだという。このため、日本などは合意案にいくつかの確認を求め、慎重な対応を促していたが、米政府は関係国の同意を得る前に、指定解除という見返りを与えてしまった。

 マコーマック国務省報道官は発表にあたり、「(北朝鮮には)原則では妥協していない」と述べたが、合意に妥協色が強いのは否めない。

 ブッシュ政権は当初、核申告の内容で妥協して、議会や世論から「弱腰」との批判を受けたため、「国際基準の検証」を掲げ、未申告施設も含めて厳格な検証を行う方針を打ち出した。しかし、北朝鮮が核施設の無能力化作業を停止したうえで、9月下旬に寧辺(ヨンビョン)の再処理施設でプルトニウムの再抽出の動きをみせると、大幅譲歩に転じた。

前に
北朝鮮>核計画申告2施設除外 92年以前の活動隠す
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081007/1223393083
に、いろんな記事を集めましたが、

日本政策研究センター
【恵岡隆一レポート№47】北朝鮮の「申告」と大幅に異なるプルトニウム
http://www.seisaku-center.net/modules/wordpress/index.php?p=575
の方が、すっきりまとまってますね。自分の手持ちの記事と整合性とれてるか、確認する気力が無いですけど。