EUへのガス供給が直ちに脅かされることはない。…とは言え。

EUへのガス供給が直ちに脅かされることはない=欧州委
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090105-00000096-reu-int

 1月5日、欧州委員会は、ロシアとウクライナのガスをめぐる紛争によって、直ちにEUへのガス供給が脅かされることはない、との認識示す。写真は4日、キエフ近郊にあるガス圧縮施設(2009年 ロイター/Konstantin Chernichkin)

 [ブリュッセル 5日 ロイター] 欧州委員会は5日、ロシアとウクライナガスをめぐる紛争によって、直ちに欧州連合(EU)へのガス供給が脅かされることはない、との認識を示した。

 欧州委員会スポークスマンは定例記者会見で「現時点では、消費者はまだ影響を受けていない。欧州の消費者へのガス供給が直ちに脅かされることはない」と述べた。

 また、EUのガス備蓄は依然として「かなり高い」水準にある、と明らかにした。

しかし、実際には
ロシア産ガスのチェコ・トルコなどへの供給量が減少
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090105-00000002-reu-int

 [キエフ/モスクワ 4日 ロイター] ロシアのガス独占企業ガスプロムウクライナへのガス供給を1日に停止したことを受け、ウクライナを通してロシアからガスの供給を受けていたチェコとトルコなどへのガスの供給量が4日、減少した。

 チェコへの供給量は通常の供給量から5%減少している。チェコのガス輸入会社、RWEトランスガスのスポークスマンは「ロシアとウクライナの間の対立による影響がチェコにも表れ始めた」と述べた

 ロシアがウクライナ経由のパイプラインで欧州諸国に輸出するガスは、欧州各国のガス会社が扱うガス量の約5分の1を占める。多くのガス会社は数日分の需要を満たす備蓄があるとしているが、アナリストの間では、気温が摂氏零度以下に下がるこの次期に問題が長期化すれば、ロシア産ガスに依存する欧州各国で問題が出てくるとの懸念が高まっている

 こうした中、欧州連合(EU)は5日ブリュッセルで緊急会合を開催する予定。現在EU議長国を務めるチェコがロシアとウクライナの間の交渉の詳細についてEU加盟各国に説明する。

 チェコ、トルコに加え、ポーランドルーマニアブルガリアハンガリーでもロシアからのガスの供給量が減少している。ロシア産ガスのバルカン諸国への輸出を管轄するガスプロムブルガリア子会社の幹部、イーゴリ・ヨルキン氏はロイターに対し、ギリシャマケドニアへの供給も減少していると明らかにした。一方、フランスおよびドイツへの供給量には変わりがないという。

 ウクライナは、ロシアがウクライナ北大西洋条約機構NATO)加盟に向けた動きをけん制するためにガスの供給を停止したと非難しており、旧共産圏で親欧米路線をとる各国に対してロシアが圧力をかけるのを阻止するために、欧州各国はなんらかのメッセージを発する必要があると主張している。

 ウクライナ大統領補佐官のオレクサンドル・シュラパク氏は「事態改善に向けて欧州各国がウクライナを支援しなければ、ロシアはガス供給のみならず他の問題でも圧力を強めてくるだろう」と述べた。
 一方ロシアのガスプロムは、ウクライナが欧州向けにロシアが輸出しているガスの約6分の1を自国用に転用、または国内通過を阻止していると非難欧州向けのガス供給量の減少を一部埋め合わせるために、輸出量を増加させるとしている。

 ガスプロムのスポークスマン、セルゲイ・クプリヤノフ氏は「事態打開のために休暇返上で4日間努力を続けてきたが、ウクライナ側の交渉団はキエフにとどまっており、交渉が継続できない事態になっている」と述べた。

 ロシアのガスプロムウクライナの国営エネルギー会社のナフトガスは連日電話による交渉を続けているものの、今のところ実際に対面して交渉する場は設けられていない。

 ガスプロムのミレル社長によると、ガスプロムはこれまでにウクライナに対し1000立方メートル当たり418ドルのガスの輸出価格を提示。しかしウクライナ側がこの価格での輸入を拒否し交渉がもつれたため、提示価格を1000立方メートル=450ドルに引き上げたとしている。ウクライナ側はロシアが提示している価格の半分以下での輸入を希望している。

 一方、欧州各国はロシアからガスを1000立方メートル=500ドル近辺で輸入している。

一方EU
天然ガス供給停止>EU議長国「仲介せず」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090104-00000041-mai-int

 【ウィーン中尾卓司】ロシアからウクライナ向けの天然ガス供給停止に絡み、欧州連合(EU)議長国チェコのボンドラ副首相は3日、プラハで露政府系天然ガス企業「ガスプロム」のメドベージェフ副社長と会談した。副首相はその後、記者会見し「(ロシアとウクライナの)仲裁役になるつもりはない」と明言。「ビジネスをめぐる交渉だ」として当事者による早期解決を求めた。

 一方、副社長は「ウクライナが1日の供給停止後も日量3500万立方メートルのガスを抜き取っている」と批判。「EUが何らかの対処をすべきだ」とウクライナに懲罰的な対応を取るよう要求した。

 ウクライナを経由する欧州向け天然ガス供給について副首相は、欧州には当面の需要をまかなえるガス備蓄があるとの見解を示した。

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なんですよね。

画像を
露ガス停止、東欧は最大4割減 近くEU対応協議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090104-00000035-san-int
からお借りして、ガスが減少してる国(赤)、減少してない国(青)で、塗ってみました。

汚くてすみません。でも分かると思います。