アフガンの治安、2008年に悪化 NATO統計

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090203-00000002-cnn-int

ワシントン(CNN) アフガニスタンでは昨年、道路脇に爆弾が仕掛けられる事件が前年から30%余り増加し、イスラム強硬派タリバーンや国際テロ組織アルカイダによる襲撃事件は31%増加した。CNNが入手した北大西洋条約機構NATO)の統計で明らかになった。

統計によると、アフガン駐留米軍NATO部隊の死者は26%、アフガン治安部隊の死者は64%、それぞれ増加した。

アフガン国内の大半は治安が比較的改善したものの、東部や南部では戦闘が続いており、襲撃事件の70%はこれらの地域に集中南部ではタリバーンが重点的に活動し、東部ではアルカイダの残党がパキスタン国境を挟んで移動を繰り返している。

NATOは暴力沙汰増加の主な原因として、米軍増派や武装勢力掃討に従事するアフガン軍の増加に伴い、武装勢力の戦闘員らがパキスタンに退避し攻撃を再開しているためだとの見方を表明。また、タリバーンの攻勢に煽られて首都カブール市内の自動車爆弾事件がここ1年で急増し、アフガン国内各地で誘拐や暗殺が50%増加したと指摘した。さらに戦闘増加で、アフガン民間人の死者も60%増加したとしている。

時事通信にも記事あります。アメリカの報告という事で少し内容は違いますが。
アフガン武装勢力の攻撃、3割増=汚職で政府機能不全−米報告
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090203-00000128-jij-int

 【ワシントン3日時事】米国防総省は2日、昨年1年間のアフガニスタンでの武装勢力による攻撃件数が前年より約3割増加し、旧支配勢力タリバンが攻勢を増す一方で、汚職などでアフガン政府が機能不全に陥っているとの報告書を議会に提出した。

 報告書によると、タリバンは再結集し、南部や東部に加えて西部でも勢力を増している。昨年春と夏の暴力行為は、2001年のアフガン攻撃開始以来、最高水準に達し、年間の攻撃件数は前年比33%増となった。

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NATOからは数日前にも
アフガニスタン>民間人1千人超が犠牲…NATO初発表
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090131/1233405927
と報道がありました。

タリバンやアフガンの動向というのも、なかなか複雑なものですがこちら↓からたどれます。
タリバン掃討支援で住民武装へ=イラクの経験をアフガンで活用−米軍
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081224/1230137836