<ロシア>サハリン2のLNG供給へ 日本に新たな調達先

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090218-00000096-mai-bus_all

図は東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009021902000054.html
から

 ロシア・サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の液化天然ガス(LNG)製造工場が18日稼働し、3月中に日本向けの輸出が始まる見通しになった。LNGの輸出はロシア初で、日本にとっては新たなエネルギー調達先としての期待が大きい。世界的にLNGの需要が高まる中、最大の天然ガス埋蔵国であるロシアとの資源面での友好関係の構築がより重みを増している。【プリゴロドノエ大木俊治、平地修、森禎行】

 18日は、サハリン州南部のプリゴロドノエのLNG工場で稼働式典があり、麻生太郎首相やロシアのメドベージェフ大統領が出席。麻生首相は「サハリンという日本の隣接地にエネルギー源を持つことは長年の夢だった」。メドベージェフ大統領も「世界的なエネルギー供給国としてロシアの立場を強化する」と、サハリン事業の意義を互いに強調した。

 サハリン2は、日本から三井物産三菱商事が参加して、総額約200億ドルをかけて開発が進められてきた。既に原油の生産が始まっており、今回のLNG工場稼働で事業の総仕上げとなる。ガスはサハリン北東沖で採掘され、パイプラインで約800キロ南のプリゴロドノエに運搬、LNGに加工して海上輸送する。

 経済産業省によると、08年の日本の天然ガス供給量は約6900万トンで、ほとんどをインドネシアなどからの輸入に頼っている。サハリン2からは最大で年600万トン近い供給が見込まれ、国内のガス・電力会社9社が20年程度の長期契約を結んでいる。

 日本は原油を含め中東依存度が高いエネルギー調達先の多様化を進めており、ロシアからの初のLNG輸入は大きな意味を持つ。また、日本と地理的に近いため2〜3日で国内に輸送でき、約2週間かかる中東に比べコストが大幅に安くなる。

 天然ガスの供給先が欧州に偏っているロシアは今後、アジア・太平洋向けに極東地域での資源開発を進める方針。日本に対しては資金や技術面での協力を求めたい意向がある。日本にとっても、欧米や新興国でLNGの需要が高まる中、安定した調達先の確保が重要な課題となっており、開発を積極的に支援する構えだ。

 ただ、サハリン2を巡ってロシア政府は、環境問題を理由に三井物産三菱商事の事業主体への出資を半減させ、政府系のガスプロム過半数を握った経緯があり「何をするか分からない国」(大手商社幹部)との懸念もある。両国間には領土問題などの難問も多いが、官民ともに友好関係を深めることが課題になりそうだ。

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サハリン1の天然ガスは輸出しないとのことなので、
「サハリン1の天然ガス輸出せず 」 日露エネルギー協議 強気のロシア
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081119/1227095324
こっちで頑張るしかないんでしょうね。