スリランカ内戦:殺し合い、もう嫌…避難民キャンプ・ルポ

http://mainichi.jp/select/world/news/20090225k0000m030093000c.html
Yahooも記事同じなようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090224-00000120-mai-int

 銃を構えた政府軍兵士に守られ、青空教室で授業を受ける少女たち。政府軍と少数派タミル人武装勢力タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)の内戦が、最終局面を迎えているスリランカ政府が設営したマニク避難民キャンプでは、戦火を逃れた約3500人のタミル人住民が、一日も早い平和の訪れを願いながら暮らしていた。

 政府軍は、LTTEとの戦闘が続く北部へのメディアの立ち入りを厳しく規制してきたが、23日、軍は国内外の記者47人に、戦闘激化以降初めて避難民キャンプの取材を認め、記者もその一人として現地入りした。避難民は口々にLTTEを非難。軍がキャンプの取材を認めた背景には、住民の反LTTE感情を宣伝し、戦闘継続への国際社会の批判をかわす狙いもあるとみられる。【マニク(スリランカ北部)で栗田慎一】
 ◇赤茶けた大地に500戸、最大規模のキャンプ

 最大都市コロンボから輸送機と軍用ヘリを乗り継いで約1時間。ジャングルを切り開いて造成され、赤茶けた大地に500戸が並ぶマニク避難民キャンプに到着した。仮設住宅のトタン屋根が、亜熱帯の日差しをギラギラと照り返す。

 同キャンプは、昨年11月以降、戦闘激化で避難民が続出したことを受けて政府が16カ所に設営した避難民キャンプのうち最大規模。約3500人の避難民は、LTTEが実効支配していた同国北部各地から集まっている。国連や国際援助団体が支援に入り、学校や食料品店、郵便局なども仮設され、最も充実したキャンプだという。

 政府軍のナナヤカラ広報官は「仮設住宅建設で避難民を雇うなど、雇用も生み出している」と胸を張る。だが援助関係者の一人は「だれもがこのキャンプに入れるわけではない」と語り、軍が収容者を選別している可能性を示唆した。

 キャンプでは軍兵士の監視などはなく、自由に住民の声を聞くことができた。2年前、18歳でLTTEに徴兵され、1年後に脱走したという21歳の男性は「政府軍と銃撃戦をやらされた。殺し合いは二度としたくない」とうつむく。

 政府によると、LTTE支配地域からはこれまでに約3万2600人の住民が政府支配地域側に避難したが、依然LTTEが立てこもる北東部のジャングル地帯には、軍によると6、7万人、援助関係者によると約20万人もの住民が脱出できずに閉じこめられている

 国連は住民の犠牲を防ぐため、双方に対し停戦や政治的解決を求めるが、政府は「LTTEが住民を人間の盾として利用している」と非難し、LTTEが降伏に応じない限り、武力によるLTTE壊滅をめざす強硬姿勢を崩さない。

 戦闘地帯から逃れてきた50歳代の男性は、「LTTEは住民の避難を妨害し、時に(脱出を試みる住民を)殺害している」と、政府と同じ非難を口にする。生後8カ月の男児を抱いてジャングルを歩きたどり着いた母親のサニタさん(27)は「村は戦争で住めなくなった。この子の未来のために、政府側へ来た」と語った。

 【ことば】スリランカ内戦

 多数派シンハラ人の支配に抵抗する少数派タミル人の抵抗運動が高まり、1983年ごろからLTTEが武装闘争を開始。LTTEは政府軍に対しゲリラ戦やテロ攻撃で対抗し、これまでに7万人以上が死亡した。02年には停戦で合意したが、05年に対LTTE強硬派のラジャパクサ大統領が就任したのを機に戦闘が再燃。政府は昨年1月、停戦協定を破棄しLTTE壊滅へ向け軍事攻撃を強めた。
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毎日新聞 2009年2月24日 21時45分

写真が無いという事は撮影は許可されなかったのではと思います。

2008/01
バス爆破、24人死亡=停戦協定失効で内戦激化へ−スリランカ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080116/1200481732
では、

12日にはノルウェーや日本、米国、欧州連合(EU)が、軍事力による紛争解決は不可能との懸念を示し、政府にLTTEとの交渉を促した。

という事でした。日本もスリランカ政府とLTTEの交渉を促してる割には情報が少ないと思っていたのですが。戦闘が続く北部へのメディアの立ち入りを厳しく規制してたんですね。

しかし、
取材中に殺害、死亡の記者は今年41人、イラク最悪 報告書
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200812190025.html

(CNN) 民間団体「ジャーナリスト保護委員会」(CPJ、本部ニューヨーク)は18日、取材、テロや戦闘で殺害されたり、死亡したジャーナリストの今年の統計を発表し、計41人だったと発表した。昨年の65人から減り、イラクの治安改善が大きな要因とも報告した。

イラクでの死亡者は今年これまで11人で各国別では6年連続の世界最多。ただ、昨年の32人からは激減した。11人は、地元メディアで働くイラク人だった。CPJによると、2003年3月のイラク軍事作戦の開始後に同国で死亡したジャーナリストは136人で、運転手などメディアで働くスタッフの犠牲者は51人。

今年の特徴はイラク以外の国で犠牲者が増えたことで、特にパキスタンアフガニスタンスリランカやインドの南西アジアでの13人が目立った。タイで3人、南オセチア自治州をめぐって武力衝突したグルジア、ロシアも3人となっている。

戦闘取材中の記者の死亡数は7人。

アメリカ大陸では、取材に最も危険が伴う国はメキシコで、死亡者は計5人。このほか7人が05年から行方不明となっている。同国では麻薬カルテルの根絶が重要な内政課題だが、組織間の抗争や治安当局への攻撃などで死傷者が絶えない。

スリランカでも死者がいたような書き方ですが、どういう状況だったのか調べられませんでした。