CIAが廃棄したテロ容疑者の拷問記録ビデオ、92本と判明

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090303-00000018-cnn-int

ワシントン(CNN) 米中央情報局(CIA)が廃棄したとされる、テロ容疑者に拷問を交えた尋問を実施する様子を記録したビデオの本数が、計92本に達していたことが、政府関係当局が裁判所に提出した書類で2日、判明した。廃棄ビデオの本数が明らかになったのは初めて

ビデオは2002年に、国際テロ組織アルカイダのメンバー2人を尋問した際に撮影されたものなど。水責めの拷問の様子などが記録されていた。

しかし、これらのビデオは2005年11月に、当時のCIA秘密作戦部門NCSのトップだったホセ・ロドリゲス氏が、NCS担当の弁護士の承認を得て、廃棄処分を命令したという。

ビデオの廃棄については、拷問の証拠を隠滅する目的だった可能性があるとして、司法省が調査している

2007年12月、当時のヘイデンCIA長官が関係者に宛てたメモで、ビデオは拷問のやり方について「内部調査」のために撮影されたもので、廃棄処分は「情報的な価値がないと判断された」後だったと言明していた。

CNNですが、NCSと言うのはアメリカ人にとって説明するまでも無いから説明が無いのでしょうか、NCSというのは、
CIA内に新部局設置、対人情報活動の権限集約
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051014-00000311-yom-int

 【ワシントン=貞広貴志】米中央情報局(CIA)は13日、国防総省連邦捜査局FBI)にまたがる対人情報活動(ヒューミント)に関する権限をCIAに集約し、連絡・調整の中心となる新部局「国家機密サービス(NCS)」をCIA内に設けると発表した。

 米国では近年、情報機関の能力に批判が集まり、特に当事者に接触して情報を収集する対人情報活動の弱さが指摘された。今回の改革は、CIAを主管にすえ、各情報機関の情報を吸い上げることにより組織間の縄張り争いの弊害を取り除く狙い。

 ただ、一連の改革ではCIAを含む15情報機関の総合調整の任は国家情報長官が担うこととされていた。地位低下が指摘されるCIA“救済”の色合いもあるNCS創設は、スパイ機関間の関係をかえって複雑にする恐れもある
(読売新聞) - 10月14日19時23分更新

2005/10月に設立が発表されて、その次の月にはもう廃棄していたと言うことですね。

しかし
人道的処遇の基準満たす=グアンタナモ収容者−米国防総省
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090221/1235217433
と出ていたんですが、なぜこんな報告書を作った後で、こういう事を言い出すんですかね。不思議です。

よくよく考えてみると、2005年末以降のビデオは残ってるのかな?