<IAEA>「イラン、非協力的」理事会で事務局長が憂慮

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090302-00000114-mai-int

 【ウィーン中尾卓司】国際原子力機関IAEA)の3月定例理事会が2日、ウィーンで始まった。イランとの対話に前向きなオバマ米政権の発足後初の理事会で、足踏み状態のイラン核問題に変化の兆しが現れるか注目される。今年11月に退任するエルバラダイ事務局長の後任選挙も議題に上る。

 エルバラダイ事務局長は冒頭演説で、国連安保理決議に反してウラン濃縮活動を続けるイランに対し「イランの非協力のせいで、軍事研究疑惑など未解明点を解決できない」と憂慮を表明。一方で「対話を目指す国際社会の働きかけが新しい原動力になる」と事態の打開に期待を込めた。

 事務局長はまた、シリア北東部の核疑惑については「(サンプル調査で微量の人工ウランが確認された)建造物の調査が事実確認に欠かせない」と強調、シリア側の協力を促した

 理事会では、事務局長選挙に立候補している天野之弥・ウィーン国際機関代表部大使と、南アフリカのミンティIAEA担当大使が演説する。選挙が行われる特別理事会の日程も決まる予定で、今月26、27両日となる見込みだ。

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ちょっと前のニュースですが続報もないようなので。

イラン、核製造能力まで2〜5年=解決に「十分な時間」−IAEA事務局長
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090202/1233588050
というのもありましたし、時間をかけて解決して欲しいです。

イランと貿易関係がある国は、
<イラン核問題>外交的解決で一致 米独首脳会談
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071114/1195042632
では1位中国、2位日本、3位ドイツでした。ここら辺日本も、経済力を使っていい方に働きかけて欲しいですが。

アメリカもイランに口出してますね。
イランが保有の核物質、「核兵器用に十分」と米軍幹部
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090302-00000002-cnn-int

(CNN) 米軍のマレン統合参謀本部議長は1日放送のCNN「ステート・オブ・ユニオン」で、イランが核兵器向け核物資を十分保有している可能性が高いとの見解を表明した。

マレン議長は、イランが核兵器製造に十分な核物質を保有している可能性があるかとの質問に「極めて率直に言うと、われわれはそう考えている」と答えイランが核兵器長期間保有することは、中東と国際社会にとって「非常に悪い結果」だと述べた。

その一方、ゲーツ国防長官はNBC「ミート・ザ・プレス」に対し、イランが核兵器保有する段階には現時点で至っていないとの認識を表明した。

ワシントンを拠点とするシンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)は先月発表した報告書で、国際原子力機関IAEA)の最新のデータを検証した結果、イランの能力が核兵器保有に到達していると結論した。ただしIAEA関係者は匿名を条件に、データから一足飛びにそうした結論を出すことへの警戒感を表明。イランが保有する低濃度ウランを核兵器に使用するには高濃度ウランへの転換が必要であるものの、そうした作業はまだ行われていない、と指摘した。

マレン議長のスポークスマンはその後、同議長の発言が低濃度ウランに言及したものだと強調した。

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率直に言ってイランに悪印象を持たせようと言うだけの記事のように思えますが。

イランの持っている低濃縮ウランの量は、
イラン、核燃料の在庫が増加=IAEA報告
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090221/1235223993
で一トン超えていると言うことで、これを高濃縮にすれば核兵器に十分なのかもしれませんが、低濃縮と高濃縮原理的には同じ技術で出来るという話ですが、今のイランに出来るのかよく分かりません。

日本の場合は
冷戦時「非核宣言」に反対=核保有の可能性排除せず−外務省見解・外交文書
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081222/1229906327
にまとめたぐらいしか知識が無いです。