北朝鮮 衛星発射で秋田沖など危険区域 IMOに事前通告

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090313-00000002-maip-int


北朝鮮がIMOに通告した危険区域

 【ソウル西脇真一】北朝鮮国際海事機関(IMO、本部ロンドン)に対し、4月4日から8日の間に打ち上げると事前通告した実験通信衛星は、日本海・太平洋の方向に発射されることが12日、分かった。日韓両政府が明らかにした。通告は、「ロケット」の1段目が日本海に、2段目が太平洋に落下する内容。日本海に向け発射されれば、98年の長距離弾道ミサイルテポドン1号」と同様に、日本列島を飛び越える可能性が高い。

 IMOから両政府に入った連絡によると、4月4〜8日の期間中、北朝鮮は午前11時から午後4時(日本時間)まで、秋田県西方沖の日本海や、日本列島から東へ2000キロ以上離れた太平洋に船舶や航空機が接近しないよう危険区域を設定した。

 北朝鮮は98年と06年に長距離弾道ミサイル発射実験をしたが、国際機関に事前通告したのは初めて。

 北朝鮮咸鏡北道花台郡舞水端里(ハムギョンプクドファデグンムスダンリ)のミサイル発射基地で長距離弾道ミサイルテポドン2号」の発射準備を進めているとみられるが、同国は実験通信衛星光明星2号」を積んだロケット「銀河2号」だと主張している。

 12日の朝鮮中央通信によると、北朝鮮はIMOのほか国際民間航空機関(ICAO、本部モントリオール)にも打ち上げに関する情報を通告した。IMOは船舶の安全、ICAOは航空機の安全確保のため、締約国にミサイル発射などの事前通告を義務化。北朝鮮は、国際社会の批判をかわすため、ルールに沿った手続きをとった可能性が高い

 ◇海保が航行警報

 北朝鮮人工衛星の打ち上げを国際海事機関(IMO)に通告した問題で、海上保安庁は12日深夜、航行警報を出した。4月4〜8日の午前11時〜午後4時にかけ、秋田沖約130キロの日本海上(南北20キロ、東西250キロ)と銚子沖約2150キロの太平洋上(南北160キロ、東西800キロ)を危険区域に設定。付近を航行する船舶に注意を呼びかけた。

 政府も12日夜、打ち上げに関する情報収集のため、首相官邸に情報連絡室を設置。外務省も連絡室を開設した。河村建夫官房長官は「北朝鮮のミサイル関連の動向については、引き続き重大な関心を持って情報の収集に努める考えだ。今後とも、状況に応じて、適切な対応を取る」とのコメントを発表した。【仙石恭、川崎桂吾】

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こういう風に予告された場合迎撃するとどうなるんでしょうねぇ。ルートが分かれば迎撃しやすくなるとは思うんですが、法的に問題が起こらないんでしょうか。