中国との対話仲介に名乗り=チベット大義資するなら−カルマパ17世

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090312-00000199-jij-int

 チベット仏教の有力な転生ラマ(活仏)で、2000年にインドに亡命したカルマパ17世(23)は11日、亡命政府のあるインド北部ダラムサラ時事通信との単独会見に応じた。チベット問題の解決に向け、「中国側から接触があり、かつ、それがチベット大義に資するなら、私自身が彼ら(中国)との意思疎通を行うことができる」と述べ、将来、自らが亡命政府と中国当局との対話を仲介する意思があることを明らかにした

 カルマパは1959年のチベット動乱後、中国政府と亡命政府が共に転生を認めた唯一の大物活仏。今回の発言は、閉塞(へいそく)感が強まるチベット問題の打開でカルマパが主要な役割を演じ得ることを示したものだ。カルマパが政治的な発言を行ったのは極めて異例。

 カルマパによれば、2、3年前に中国当局から「政治にふけってはならない」などとする抗議の書簡を受け取った以外、同国からの接触はない。「今後、中国から連絡があるかどうかは分からない。彼ら次第だ」としている。

 ただ、亡命政府のリンポチェ主席大臣(首相に相当)はこれに関連し、「カルマパは中国当局の意思に逆らってインドに来た。中国が彼を信頼するとは思えない」とし、カルマパを通じた中国との対話の可能性には否定的な見解を示した。

【関連ニュース】
・〔写真ニュース〕中国との対話仲介も=カルマパ17世

カルマパ17世に関しては
米、チベット急進独立派の台頭を懸念
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080417/1208440831
で、少し触れました。調べてみると、
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%91&perpage=10&attr=&order=%40cdate+NUMD&clip=-1&navi=0
で、記事は
チベット仏教の次世代指導者、カルマパ17世が浮上
http://www.chosunonline.com/news/20090224000025

 来月で亡命から50年を迎えるチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世(73)に続く次世代の指導者として、カルマパ17世(23)が浮上している。

 チベット仏教の最大宗派であるゲルク派のリーダーで、チベット全体の精神的指導者であるダライ・ラマ14世は昨年から公開の場で引退や後継者指名の意向を示してきた。しかし、ダライ・ラマの悩みは、自分の死後に伝統に従って転生者を探し、教育を施した上で、ダライ・ラマ15世を育て上げるとしても20年以上かかる点だ。このため、米週刊誌ニューズウィーク最新号は、その間にチベット仏教指導部の空白を埋め、世代をつなぐ人物として、カルマパ17世が浮上していると報じた。カルマパ17世はダライ・ラマとは別の宗派のカギュー派を率いている。

 カルマパ17世は身長183センチの端正な顔立ちで知られ、中国語とチベット語を自由自在に駆使し、夜には韓国語も学んでいるという。チベットの山岳地帯で生まれ、7歳の時にカルマパ16世の転生者として認定された。

 カルマパ17世は、中国政府とダライ・ラマが同時に権威を認めるチベットで唯一の指導者だ。このため、今後中国政府との政治的対立の調整を図っていくことが可能な指導者としても評価されている。

 ダライ・ラマもカルマパ17世に力を与え、インド・ダラムサラにあるチベット亡命政府では外交使節との接見時に同席させている。ダライ・ラマはカルマパ17世を「若く、エネルギーにあふれ、チベットのことをよく知っている」と高く評価している。

 一方、カルマパ17世は権力継承問題に関する質問に対し、「ダライ・ラマは太陽だ。どんなに明るい星でも太陽とは比較にならない。しかし星が団結すれば太陽の力を発揮することもできる」と述べ、今後集団指導体制が出現する可能性を示唆した。

申晶善(シン・ジョンソン)記者

ただ一つ気になるのは、
中国人はいったん敵と決めた相手とは交渉しないらしい。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080326/1206538165
ということなので交渉相手として認められない可能性があるということですね。