公務員腐敗に批判票2割超=不満浮き彫り−中国全人代閉幕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090313-00000061-jij-int

 【北京13日時事】中国の第11期全国人民代表大会全人代=国会)第2回会議は13日午前、9日間の日程を終え閉幕した。昨年4万人を超える公務員汚職を立件したことなどを盛り込む最高人民検察院最高検)の活動報告は採択されたが、批判票(反対・棄権票)が約24%に上った。

 同じく採択された最高人民法院最高裁)の活動報告も、約25%と大量の批判票が出た。幹部官僚を中心とする腐敗が深刻化する中、司法当局の取り締まりの甘さに対する不満が改めて浮き彫りとなった。

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産経新聞が詳しいです。
全人代閉幕】汚職報告に批判票2割超
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090314-00000113-san-int

 【北京=野口東秀】13日閉幕した全人代で、公務員の汚職対策などを取り上げた最高人民検察院最高検)と最高人民法院最高裁)の活動報告の採択をめぐり、大量の批判票(反対・棄権票)が出た。党・政府幹部の腐敗が深刻化し、幹部と司法機関の癒着も指摘されており、取り締まりの甘さに対する不満があらためて浮き彫りとなった。

 昨年4万人を超える公務員汚職を立件したことなどを盛り込んだ検察院活動報告は、賛成2210票に対し、批判667票人民法院活動報告は賛成2172票、批判711票だった批判票の比率はそれぞれ約23%、25%にあたる。

 こうした批判の背景には、昨年10月に最高人民法院の黄松有副院長が汚職の容疑で職務を解かれるなど、司法機関の高官にまで腐敗が及んでいる実態がある。2007年11月から昨年11月までに党員15万人を規律違反で処分したとも発表されているが、最高人民法院副院長の汚職については、活動報告に盛り込まれておらず、「依然として腐敗対策が生ぬるい体質」(北京の弁護士)を露呈していると指摘されている。

去年の全人代だと
汚職最高裁副長官解任=全人代幹部、代表2人も失脚−中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081028-00000182-jij-int

 【北京28日時事】中国の全国人民代表大会全人代、国会に相当)常務委員会は28日、最高人民法院副院長(最高裁副長官)の黄松有氏(50)の職務を解いた。全人代予算工作委員会主任(国会予算委員長)の朱志剛氏(58)の辞職も承認。また、逆境から身を起こして企業家となり、立志伝中の人物とされた朱思宜(51)、謝冰(37)両氏についても全人代代表の資格停止を決めた。

 いずれも汚職など法や党規律に違反した疑いが持たれている。最高法院首脳の不正は腐敗の根深さを示し、企業家の失脚で改革・開放のゆがみも浮き彫りになった。

その前は
全人代閉幕「困難な1年」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080319-00000074-san-int

 北京で開催されていた第11期全国人民代表大会第1回会議(全人代=国会に相当)は18日午前、温家宝首相の政府活動報告などを採択し、14日の会期を終えて閉幕した。温家宝首相は同日の国内外記者会見で、改革開放30年目の今年の見通しを「中国経済の最も困難な1年になる」と述べるなど、船出の厳しさをうかがわせた。

 閉幕式では経済成長率8%目標や食の安全対策を盛り込んだ政府活動報告などを採択した。(北京 福島香織

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と特に反対票があったとか書いてないんで、それだけ情報開示が進んだと見てよいのでしょうか。

このブログで取り上げたエントリだと
1000人が全人代に署名提出=地方農民ら労働矯正廃止など要求−中国
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070304/1173006806
がありました。労働矯正については、そのエントリ見てもらえば分かるように廃止の方向で動いてたはずなんですが、

2008年になっても
労働矯正施設で爆発、多数死傷か=中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081112-00000069-jij-int

 【北京12日時事】中国人権民主化運動情報センター(本部香港)は12日、中国安徽省淮南市の労働矯正施設で大きな爆発があり、100人以上の死傷者が出たと伝えた。同省政府は電話取材に対し、「爆発は矯正施設の隣で起きた。けが人はいるが、死者はいない」としている。爆発の原因は不明。

 労働矯正は軽微な犯罪について司法手続きを経ずに拘束できる行政処罰で、反体制活動家らにも適用されている。
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とあるのでなくなってないんですね。