ウイグル族東大院生の出国、外相の要請を中国認めず

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090314-OYT1T00571.htm

 中国で国家分裂扇動罪などに問われ、11年間服役して先月出所したウイグル族の東大大学院生、トフティー・トゥニヤズさん(49)について、中曽根外相が先月28日の日中外相会談で、日本への出国を求めていたことがわかった。

 中曽根外相は会談で、「家族のもとに帰れるようにしてほしい」と要請。中国の楊潔チ(ようけつち)外相は直接答えず、出国を認めなかった。(「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり)

 会談後の日本外務省の記者団への説明では、「人権問題に関するやりとりがあったが詳細は控える」として公表されなかった

 関係者によると、出国を認めない理由に関連し、中国政府はトフティーさんの「政治権利剥奪(はくだつ)」の期間がまだ続いており旅券発給が制限されていることなどを指摘。トフティーさんは2月10日に出所したが、その後も軟禁状態にあるとされる。トフティーさんの妻と長男は日本国籍を取得し、日本で暮らしている。

 トフティーさんは1998年2月、日本からの一時帰国中に中国当局に拘束された。新疆の公文書館で歴史資料目録をコピーしたことや、出版予定だったウイグルの歴史に関する書籍が問題となり、収監された。
(2009年3月14日14時36分 読売新聞)

中国で釈放されたウイグル男性、妻に「北京で就職する」 
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090222/1235270217
の続報ですが、北京に残るという事は本心ではないはずです。一刻も早く日本への出国が認められることを祈ります。