<エストニア>07年のサイバーテロ 露青年組織幹部が関与

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090314-00000093-mai-int

 【モスクワ大木俊治】エストニアの政府機関などのコンピューターを狙った07年4月のサイバーテロで、ロシアの親政権青年組織「ナーシ」幹部が毎日新聞の取材に応じ、エストニア政権への個人的な抗議行動だった」と事件への関与を認めた。当初から旧支配国ロシア側からの攻撃との見方が出ていたが、当人の証言で事件の一端が明らかになるのは初めて。

 取材に応じたのは、「ナーシ」の対外宣伝などを担当するコンスタンチン・ゴロスココフ氏(22)。現在は政治評論家のセルゲイ・マルコフ下院議員の秘書も務める。

 同氏によると、旧ソ連モルドバの親ロシア地域(未承認国家)であるドニエストル在住の友人7人に呼びかけて、エストニア国防省内務省など政府機関のホームページに対し、質問を繰り返し送信するシステムを設定して“攻撃”。国外の知人にも同調を呼びかけたという。この結果、対象のホームページは受信容量が限度を超え、一時閉鎖に追い込まれ、政府が緊急事態を国民に通知する騒ぎに発展した。

 動機については、エストニア政府が当時、第二次大戦時の対ナチス・ドイツ勝利の象徴だった旧ソ連兵の銅像を、ロシアの反対を押し切る形で首都タリン中心部から撤去したことに抗議し、国際社会の関心を集めるためだった、とした。

 ゴロスココフ氏は「金品目的などの脅迫ではなく、電子空間を使った正当な政治的抗議行動」と合法性を主張。事件後、エストニア当局の事情聴取を受けたが、違法性は認められず、訴追などの措置は一切取られなかったという。さらに同氏は、こうした抗議活動を「現場に行けない市民の意思を示す新たな形態のデモ」とし、今後も行う可能性を排除しなかった

 旧ソ連兵の銅像撤去の際、ナーシはモスクワのエストニア大使館前を集団で封鎖し業務中止に追い込んだが、同氏によると、コンピューター攻撃は「個人的な行為」で、ナーシの組織的な関与はなかったという。

 また当時、エストニアの政府機関のほか銀行やメディアも攻撃され、一部は「ボットネット」と呼ばれる日米欧の一般パソコンへの不正侵入を通じた大規模な攻撃も指摘されたが、同氏はこうした事案への関与を否定。別のハッカー(コンピューター侵入者)が関与し、被害が拡大した可能性もある。

 今回のサイバーテロは、エストニアが加盟する北大西洋条約機構NATO)が「国家の情報技術基盤が攻撃された初のケース」として対策に乗り出すなど、国際社会に波紋を広げた。

 【ことば】ナーシ

 ロシア語で「我らの」を意味する青年右派組織。05年、当時のプーチン大統領を支持する若者が設立したもので、「主権民主主義」を唱えるスルコフ大統領府副長官(現第1副長官)の発案とされる。政権支持集会などへの動員力に優れ、「コミッサール(委員)」と呼ばれる専従幹部約700人の下で、全国に約10万人の活動家がいるという。

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エストニアサイバー攻撃、発信元はロシア政府?
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070519/1179564693
の件ですね。

朝日新聞も韓国から日本へのDoS攻撃をサイバーデモとか言ってましたから、こういう考えの人はいるんでしょうね。なによりもまず内政干渉だと思うんですけどね。