<米国>アフガニスタンの安定重視…対テロ新戦略

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090320-00000092-mai-int

 【ワシントン草野和彦、ニューデリー栗田慎一】オバマ米政権はイラクから軍事的な軸足をアフガニスタンに移すが、その戦略見直しが大詰めを迎えている。既に1万7000人の米軍増派方針を示し、今月中に発表される新戦略には、アフガンの国力強化やパキスタン対策なども盛り込まれる見通しだ。「軍事力だけでは勝利できない」(大統領)との信念で、困難なテロとの戦いを進める。

 新戦略は今後3〜5年の中期計画になりそうだ。「(旧支配勢力)タリバンによる政権奪取と(国際テロ組織)アルカイダの聖域化を防ぐこと」(ゲーツ国防長官)が目標となる。

 柱の一つがアフガン軍・警察の強化。米紙ニューヨーク・タイムズによると、現在の倍以上の40万人とする計画で、年間費用は、アフガン政府予算の約11億ドルの倍以上となる見込みだ。

 アフガン政府主導でのタリバン穏健派との融和作戦も模索中。タリバンの約7割は金のために戦闘に参加している」(バイデン副大統領)との分析を基に強硬派との分断も可能と踏んでいる。

 だが、タリバン幹部の一人は「米国の対話とは、1人当たり数百ドル程度の現金をばらまいてタリバンを分断していこうというものだ」と語り、その試みは失敗するだろうと一笑に付す

 タリバン最高指導者オマル師は先月、パキスタン側の三つの武装勢力と「新同盟」関係を築き、対米共闘態勢に入ったとされるタリバン側にはオバマ政権に対する強い警戒感がある。

 タリバンアルカイダの拠点は、アフガン国境沿いのパキスタン北西部の部族地域や南西部クエッタにある。このため米国は、パキスタン対策をも重視、同国に対し軍事支援のほか、非軍事支援を今後5年間で75億ドルと現在の3倍に増額し、テロ対策への協力を要請する見通しだ。

 一方、オバマ大統領が20日、ビデオメッセージでイランに対話を呼びかけたのも、アフガン安定化を視野に入れ、隣国で影響力の強いイランを包括的対策に取り込もうとする思惑の一環とみられる

 31日のアフガン安定化国際会議(オランダ)に加え、米国務省は19日、上海協力機構(SCO)が27日にモスクワで開く同種の会議への高官派遣を発表。イランはSCO準加盟国で、ここでも対話の糸口を探るとみられる。

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外交官、文民数百人を派遣へ=アフガン包括戦略で−米大統領
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090319/1237472537
ではアフガンへの軍事支援への批判と民生分野での支援に各国が動いていることを取り上げました。

ただ、パキスタンでは、タリバンとの融和が進んでいる感じですが、アフガンでは、
タリバーンが新たな脅迫 支援団体をスパイとして攻撃と
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090316/1237204813
となっています。

バイデン副大統領の言っているのは、のイラクで効果のあった覚醒評議会の方法を、アフガンで使うという
タリバン掃討支援で住民武装へ=イラクの経験をアフガンで活用−米軍
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081224/1230137836
でしょうか。

イランの動きなどはいまいち読めませんがうまくいくんでしょうか。