カラジッチ被告と米国務次官補が「裏取引」 米紙が新証言を報道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090323-00000584-san-int

 【ワシントン=有元隆志】米紙ニューヨーク・タイムズは22日、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のセルビア人勢力政治指導者ラドバン・カラジッチ被告と、内戦の和平合意を仲介したリチャード・ホルブルック元米国務次官補(現アフガニスタンパキスタン担当特別代表)との間で、同被告の引退と引き換えに訴追を断念するとの裏取引があったとの新たな証言を報じた。

 同紙やパーデュ大学(インディアナ州)のチャールズ・イングラオ教授らの調べによると、国務省高官らは「1996年7月にホルブルック氏がカラジッチ被告に対し、引退するならば、国際戦犯法廷で裁判を受けることはないと保証した」と証言した。同被告が書面による保証を求めたところ、ホルブルック氏は署名を拒否したという。

 同被告はオランダ・ハーグの旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷で、ジェノサイド(民族大量虐殺)などの罪で起訴されている。審理の中で同被告はホルブルック氏との間で訴追断念の取引があったと主張し、同氏とオルブライト元国務長官の証人尋問を求めている。

 これに対し、ホルブルック氏は約束した事実はないと否定してきた。今回の証言に対しても、「米政府で約束した者は誰もいない」と否定を貫いている。

 ホルブルック氏はカラジッチ氏が約30万人の虐殺に深く関与したとして、昨年7月にセルビア当局に拘束された際は拘束を高く評価していた。

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セルビア>米国との裏取引疑惑蒸し返す カラジッチ被告
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080805/1217888607
でも

ホルブルック氏は「全くのでたらめだ」と一貫して否定している。だが、カラジッチ被告の拘束後、裏取引の存在を指摘する関係者の発言が相次いでいる。被告の元側近はセルビア紙に「会談の席上、ホルブルック氏は取引を確認した」と語り、サチルベイ元ボスニア外相もオランダのテレビで「『取引』とは呼ばれなかったが、『合意』はあった」と説明した。

とありました。
カラジッチ被告、本格審理へ=罪状認否せず−旧ユーゴ戦犯法廷
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090305/1236200254
では、カラジッチ被告は

認否の拒否により、無罪を主張したものとみなされる。

となっておりました。正直詳しい事はあまり分からないのですが。