国連人権理事国選挙 米が初出馬へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090402-00000123-san-int
【ニューヨーク=長戸雅子】米国務省は31日、5月に行われる国連人権理事会(47カ国で構成、本部・ジュネーブ)の理事国選挙に米国が初めて出馬すると発表した。ブッシュ前政権は理事国の選出条件に不満を示して出馬を見送り続けたが、国際協調路線を掲げるオバマ政権は政策転換に踏み切った。
クリントン国務長官は声明で「人権問題は米外交政策の最も重要な要素」と強調、「他の理事国とともに国連の人権システム改善に従事していく」と述べた。
ライス国連大使も「内側から活動を行うことで人権の推進と保護に向け、理事会をより効率的な組織にできると確信している」と出馬理由を説明した。
人権理事会は、機能不全が指摘されていた人権委員会を改組する形で2006年に設立された。改組の旗振り役は米国だったが、「人権侵害国家がメンバーになる可能性を排除できず、より厳しい基準が必要」と選出条件に不満を示し、理事会の設立決議案の採決では反対票を投じていた。
理事国の任期は3年で、選出には国連加盟国の過半数(96カ国以上)の支持が必要。理事国は任期中に自国の人権状況について定期的な審査を受ける。日本は設立時からのメンバー。
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国連人権理事会は、
■イスラエル非難決議を採択=ガザ情勢で調査団派遣へ−国連人権理
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090113/1231797950
の時にはハマスの扱いを巡って、採択は出来たものの全会一致はならず分裂しました。
さらに前に差が上ると、
■なぜ沈黙?チベット騒乱に国連、音なし(+ミャンマーとの違い)
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080411/1207932016
で、チベット問題は、中国やロシア、キューバ、パキスタンなどのメンバーによって取り上げられず、頼みの綱の潘基文事務総長も再選のためには中国のご機嫌を取らなければいけないらしく、見出しの通り沈黙となってしまったようです。
しかしここにアメリカが加わるとどうなるんでしょう。イスラエルの問題で投票権が無かったのがイヤだったのかと思ってしまいます。