液化天然ガス 「サハリン2」から初入港 6.7万トン

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090406-00000024-maip-bus_all


停泊する「サハリン2」の液化天然ガス(LNG)を積んだタンカー=千葉県袖ヶ浦市で2009年4月6日午後0時49分、本社ヘリから武市公孝撮影

 ロシアの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」で生産された液化天然ガス(LNG)を積んだ専用船が6日、東京電力の火力発電所東京ガスの都市ガス工場がある共同基地(千葉県袖ケ浦市)に初入港した。ロシアのLNG輸出は初めてで、石油を含むエネルギー調達の中東依存度が高い日本にとって、新たな調達先として期待される。

 到着したLNGは約6万7000トンで、東京電力東京ガスが半分ずつ購入。東電は火力発電用燃料、東京ガスは都市ガスの原料としてそれぞれ使用する。一般家庭約5万5000軒が年間に使う電気と約10万軒分の都市ガスをまかなえる。

 サハリン2は三井物産三菱商事がロシア政府系のガス会社と共同出資して進めてきた資源開発プロジェクトで、2月にLNGの生産を始めた。年間960万トンを生産し、うち6割を日本向けに販売。中部、九州、東北の各電力会社、東邦、広島、大阪、西部の各ガス会社が長期購入契約を結んでいる。

 LNGはメタンを主成分とする天然ガスを冷却して液体化したもの。埋蔵量が豊富な天然ガスを原料とし、二酸化炭素の発生も石油より少ないため、石油の代替エネルギーとして注目されている。

 経済産業省によると、08年の日本の天然ガス供給量は約6900万トンで、ほとんどを東南アジアや中東からの輸入に頼っている。サハリン2からはLNGを2〜3日で輸送でき、約2週間かかる中東よりコストを抑えられることもあり、エネルギー業界は「調達先の多角化で資源の安定確保にもつながる」(大手ガス会社)と期待する。日本経団連御手洗冨士夫会長も同日の定例会見で「とても意義深い。これを契機にロシアとの経済関係の強化が期待される」と指摘した。【三沢耕平】

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サハリン2
サハリン2:液化天然ガスの初荷、日本へ出港

サハリン2を出たときは
「サハリン2」がLNG初出荷、国内への安定供給に期待
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090329-OYT1T00768.htm

 三井物産三菱商事は29日、出資するロシア・サハリン沖の石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」で液化天然ガス(LNG)を初出荷したと発表した。

 サハリン発のタンカーは通常、東京湾まで2〜3日で到着し、約2〜3週間かかる中東発に比べ輸送日数は大幅に短縮される。

 サハリン2のLNGは今後、全生産量の5〜6割が日本向けに出荷される。軌道に乗れば年間960万トンまで生産量を増やせるため安定供給源として期待される。
(2009年3月29日21時37分 読売新聞)

とあったのですが、1週間以上かかったみたいですね。