<米政府>イランのウラン濃縮認める案を検討 米紙報道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090415-00000023-mai-int

 【ワシントン草野和彦】14日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、オバマ米政権と欧州が、核問題を巡るイランとの初期交渉の期間中、同国のウラン濃縮を認める案を検討していると報じた。イランとの交渉を進展させるための手段だが、実現すれば、ウラン濃縮停止を交渉の前提条件としたブッシュ前政権からの方針転換となる。

 ウッド米国務省報道官代行は14日の記者会見で「米国と国際社会の目標は、イランのウラン濃縮の停止」として、報道内容への言及は避けた。一方、「イランとは前提条件なしで直接交渉する用意がある」と述べた

 同紙によると、オバマ大統領の先の欧州歴訪中、米国と欧州各国との協議で、ブッシュ前政権が求めた核施設の即時閉鎖をイランは受け入れないとの見方で一致。暫定的な手段として、一定期間の濃縮継続を認めることが検討されたという。

 ただ、イランは3度にわたる国連安保理決議でウラン濃縮停止を求められており、一時的でも濃縮を認めることは、米国内の対イラン強硬派やイスラエルの反発を招くのは必至とみられる。

 イランは13日、国連安保理常任理事国(米英中仏露)とドイツの6カ国との協議に参加する方針を発表している。

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まぁここらへんはIAEAとの関係をどうするかと言うところにかかっていると思います。兵器用高濃縮さえしなければ問題ないかと。