対タリバン、大規模掃討始まる=避難民は最大3万人−パキスタン

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090428-00000331-jij-int

4月28日22時58分配信 時事通信
 【ニューデリー28日時事】パキスタン軍は28日、北西辺境州ブネール地区の一部を占拠しているイスラム武装勢力タリバンに対し、空爆を伴う大規模な掃討戦を開始した。同地区は首都イスラマバードまで約100キロの距離にあり、タリバンの支配圏拡大に内外で懸念が強まっていた。
 タリバンは4月上旬、先に制圧していたスワト地区から、南に隣接するブネール地区に侵入し、複数の村を占拠。先週、撤退の動きを見せたが、軍によれば450〜500人が居座っていた
 軍はまた、スワト地区の西にある下ディール地区でも26日から28日にかけ、タリバンへの攻撃を実施。戦闘でタリバン約70人と兵士10人が死亡したほか、北西辺境州高官によれば、最大で住民約3万人が避難を余儀なくされた。 

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朝日新聞の地図が出てくる地名を網羅しています(ゴンベイさんありがとうございます。)

パキスタンタリバン、首都100キロに迫る
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090425/1240612301
によると

武装勢力の司令官は「タリバンはスワト地区から治安部隊が撤収し、シャリア(イスラム法)が完全導入されるまでは武器を放棄しない」と断言

ということだったので、武器を放棄する可能性もあったのかもしれませんが、実際にスワトがどういう状態になっているのかは分かりません。

タリバンにとっては国内の報道のあり方にも不満があるようです。
記者にタリバン警告「西側寄り報道中止せよ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090428-00000641-san-int

4月28日23時33分配信 産経新聞
 パキスタンイスラム原理主義勢力タリバンが、国内の報道機関やジャーナリストに、北西辺境州スワト地区周辺での和平合意とシャリア(イスラム法)導入に水を差す「西側寄りの報道の中止」を要求し、そのような報道が続けば「恐ろしい結果をもたらす」と警告するファクスを送っていたことが28日、わかった。

 地元記者によると、警告はスワト地区で、自爆テロの実行グループの司令官が発した。警告文はファクスだけでなく、報道機関が入る建物に張られていたケースもあった。(ニューデリー 田北真樹子)

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僕らが見ている報道も西側よりと言うことになるんですかね。

アフガンでもタリバンとの対話と言うことが言われていましたが(もっともタリバンには一笑に付されてましたが)、
<米国>アフガニスタンの安定重視…対テロ新戦略http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090321/1237591243

タリバン幹部の一人は「米国の対話とは、1人当たり数百ドル程度の現金をばらまいてタリバンを分断していこうというものだ」と語り、その試みは失敗するだろうと一笑に付す。

アフガニスタンパキスタンどちらの問題を先に解決しようとしているのか知りたいところです。