<パキスタン>北部駐留の政府軍部隊を首都に移動

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090429-00000054-mai-int

 【ニューデリー栗田慎一】パキスタン軍は29日までに、北部国境地域駐在の軍部隊約2500人に対し、首都イスラマバードへの移動命令を出した。北西辺境州スワート地区の武装勢力が首都攻撃に乗り出す恐れが高まったためだ。アフガニスタン国境地域で武装勢力の掃討作戦を行ってきた政府軍は初めて、首都防衛を想定した臨戦態勢を敷く

 北部に駐留していた政府軍の一部部隊は28日、首都に到着。首都を固めている治安部隊と合流した。政府高官らの居住区には、自爆テロを防ぐ高さ約2メートルの防護壁が造られ始めている

 政府軍は28日、スワート地区東側のボニール地区に勢力を広げた武装勢力に対し、攻撃を開始。26日に始まったスワート地区西側ディール地区での攻撃に次ぐ猛攻となった。武装勢力が拡散したため、戦闘地域は広がっている。

 政府は2月、スワート地区の武装勢力と和平締結で合意。米国は反発したが、ザルダリ大統領は今月13日、協定に署名した。しかし、政府と武装勢力は協定内容の履行を巡り再び対立武装勢力はスワート地区からアフガン国境と首都に勢力を広げていた。

 和平協定が破棄されれば、政府と対立するスワート地区内外の武装勢力が、首都攻撃に向け共同戦線を組む恐れも出てくる。首都が戦場となれば、核管理への懸念が一挙に高まる。政府は武装勢力の首都攻撃に備える一方、水面下でなお和平維持を模索している。

直近では、
タリバン、大規模掃討始まる=避難民は最大3万人−パキスタン
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090429/1240960588
とありました(リンク先の地図ディール地区が載っています。ボニールはブネールでしょうか。)。

パキスタンタリバン、首都100キロに迫る
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090425/1240612301
では、

タリバンはスワト地区から治安部隊が撤収し、シャリア(イスラム法)が完全導入されるまでは武器を放棄しない」

とあったので、治安部隊が撤退すれば武器を放棄という協定だったのだろうと思います。

しかし最初の記事タリバンという言葉が出てこず、武装勢力と言う呼び名になっていますが、正体不明の交渉不可能な相手という印象を持たせようとしているのかなとも思います。