イラクとアルカイダの関係を「虚偽証言」の男自殺、刑務所で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090513-00000022-cnn-int

(CNN) 国際人権団体「ヒューマンライツ・ウオッチ」は12日、米軍によるイラク軍事作戦の「大義名分」の1つともなったイラクと国際テロ組織アルカイダとのつながりを自白し、後で拷問の上での虚偽の供述としていたリビア人のアルカイダ構成員が同国の刑務所で自殺したと報告した。

自殺したリビ前受刑者はアフガニスタンアルカイダの訓練を受け、2001年後半にパキスタンで逮捕されていた。米国やエジプト当局の取り調べで、イラクアルカイダ工作員に化学、生物兵器使用の訓練を施していると供述。この「事実」は、パウエル前米国務長官が軍事作戦開始の数週間前に国連安保理で行った演説で、イラクの旧フセイン政権とテロ組織のつながりを示す材料として用いていた。

ブッシュ前政権は、イラク軍事作戦を大量破壊兵器保持を阻止するためと正当化していた。

米上院情報委員会によると、リビ前受刑者は2004年、米中央情報局(CIA)に対し供述内容は拘束施設での処遇をよくしてもらい、拷問の取り調べで悪名高いエジプトへの移送を避けるため作り上げたと述べていた。前受刑者の虚偽の供述内容を裏付ける別の証拠もなかった。

国防総省の国防情報局は2002年初期、前受刑者の供述内容は意図的な可能性があると指摘。しかし、上院情報委によると、CIAは直接の証拠に欠けるとしながらも、前受刑者の自白内容をおおむね信用していたとしている。

ヒューマンライツ・ウオッチによると、リビ前受刑者の自殺は最初にリビア紙が報道。同人権団体も死亡を確認したとしている。リビア当局に対し、死因などの詳しい調査も要請している。ヒューマンライツ・ウオッチの調査員は今年4月、リビアの刑務所を訪れているが、この時にリビ前容疑者の存在を刑務官から教えてもらっていたという。

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今までの報道を振り返る必要があると思うのですが(というか自分の為に)、
2002/09
イラクアルカイダ支援、米政府が初めて確認
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt54/20020926D3KI00X626054001.html

 【ワシントン25日共同】ライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は25日、米公共放送とのインタビューで、イラク政府がテロ組織アルカイダ化学兵器開発を支援するなど「長期にわたる接触があった」ことを明らかにし、米政府として初めて両者の協力関係を公式に確認した。

 また、補佐官は「(関係の全体像が)判明した時に全容を公表する」と述べ、フセイン政権がアルカイダに協力していたことを材料に、イラクに対する武力行使容認への国際支持を取り付ける構えだ。関係が事実なら、フセイン政権は一気に窮地に追い込まれることになる。

 補佐官は「接点」について、これまで拘束した「アルカイダの幹部メンバーからの証言による」と述べた

 米政府はこれまで、ラムズフェルド国防長官らがアルカイダのメンバーがイラク国内で活動していると指摘していたが、イラク政府との関係については具体的な例や証拠を示していない。

まぁこの時点では名前を明らかに出来ないというのはあるのかもしれません。

2004/06
イラク関与の証拠ない 同時テロで調査報告書
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040617-00000001-kyodo-int

2001年9月の米中枢同時テロを検証する独立調査委員会は16日、ワシントンでの公聴会で、ウサマ・ビンラディン氏ら国際テロ組織アルカイダ幹部が1994年以降、イラクフセイン政権に武器獲得などで協力要請したが、イラク側が応じなかったと指摘、同時テロにイラクが関与した「信頼できる証拠はない」とする調査報告書を発表した。

チェイニー副大統領らブッシュ政権高官が主張するイラクアルカイダの協力関係にも否定的な見方を示した。また、サウジアラビアなど、アフガニスタンの旧タリバン政権以外の政府から、アルカイダが支援を受けていた証拠もなかったとしている。

報告書はこのほか、アルカイダが依然、生物・化学兵器や核物質を使ったテロ攻撃を検討していると指摘。既に同時テロ前には、炭疽(たんそ)菌製造の一歩手前だったとした。
共同通信)[6月17日0時13分更新]

2004/06
イラクとの関係で証言撤回 米情報源のアルカイダ幹部(共同通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040731-00000116-kyodo-int

 【ニューヨーク31日共同】米紙ニューヨーク・タイムズは31日、ブッシュ大統領ら米政府首脳がイラクフセイン政権と国際テロ組織アルカイダの協力関係を主張する主要な根拠となったアルカイダ上級幹部の証言が撤回されていたと報じた。米情報当局者らが明らかにしたという。

 関係を証言していたのは、アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン氏の側近で、米中枢同時テロ後の2001年12月にパキスタンで逮捕されたイブン・アルシャイク・アルリビ容疑者

 フセイン政権がアルカイダ工作員らの生物、化学兵器の扱いに関する訓練に協力していた、との米政府の主張は主としてアルリビ容疑者の証言に基づいていた。しかし同容疑者は昨年になって、矛盾する情報を突き付けられ、自らの証言の多くを撤回したという。
共同通信)[7月31日16時43分更新]

リビ前受刑者ということなのでこの記事の人のことなのでしょう。しかし、なんで名前短くして分かりにくくするんですかね?

しかしその後も
2006/09
イラク問題、米共和党の足かせになる恐れ 世論調査
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200609070002.html

2006.09.07
Web posted at: 10:11 JST

* CNN

(CNN) イラク問題が主な原因で低い水準にあるブッシュ米大統領の支持率が、今年11月の中間選挙共和党候補者らの足かせになる可能性が高いことが、6日に発表されたCNNの世論調査の結果で明らかになった。

オピニオン・リサーチ社が8月30日─9月2日、成人1004人を対象に実施した調査の結果によると、ブッシュ政権の政策を支持した候補者に投票する可能性が「低い」は55%で、「高い」の40%を上回った。1994年の同様の調査で、クリントン政権の政策を支持した候補者に投票する可能性が「低い」との回答は51%だった。

また、イラク戦争を「支持する」は39%、「支持しない」は58%。「支持しない」は先月調査の61%からやや低下したものの、イラク問題が共和党不支持の大きな要因であることが浮き彫りになった。

イラクで勝利する勢力を問う質問では、「米国」が25%、「反政府勢力」が12%となる一方、「なし」が62%と圧倒的多数を占めた。

イラクフセイン元大統領が米同時多発テロに直接関与していたと思うかとの質問に対しては、「思う」が43%、「思わない」が52%。イラク戦争と米国が主導する対テロ戦争の関連については、「つながりがある」は45%、「ない」は53%だった。

とあります何なんですかね??

今回亡くなったというのも死因などの詳しい調査をして欲しいです。