ローマ法王、無念の帰国…中東歴訪は各地で不評に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090516-00000030-yom-int

 【エルサレム=松浦一樹】ローマ法王ベネディクト16世は15日、8日間にわたった中東歴訪を終え、帰国の途に就いた。

 カトリック教会の長として、ユダヤ教徒イスラム教徒との「宗教間の橋」をかける狙いの外遊だったが、ホロコーストユダヤ人虐殺)を巡る発言が「不十分」と酷評されるなど、法王にとっては苦渋の旅となった。

 歴訪について、イスラエルのメディアの論調は総じて冷ややかだった。15日付エルサレム・ポスト紙は「法王は冷たく、距離を感じさせた。ドイツ人法王に対するユダヤ人の不信を和らげる言葉や行動がもっとあってよかった」と報じた

 最も問題視されたのは、ホロコースト記念館ヤドバシェムを訪れた際に、法王が「恐ろしい悲劇だった」と述べるにとどまったこと。責任や謝罪に踏み込まなかったことへの反発は激しく、法王庁が「誠実な言葉がなぜこれほど批判されるのか、理解に苦しむ」(ロンバルディ報道官)と不満を漏らすほどだった。

なんかローマ法王(教皇)が、2国家共存呼び掛けたのに直接反論できないから、ホロコーストを引き合いに出してごまかしてるような気がするんですが。