米大統領、「対中外交の顔」に人権重視の知事指名

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000579-san-int

 【ワシントン=有元隆志】オバマ米大統領が次期駐中国大使に共和党のジョン・ハンツマン・ユタ州知事(49)を指名したことに注目が集まっている。中国を重視するオバマ政権が「対中外交の顔」として選んだのが、自由貿易を推進し、人権問題を重視するハンツマン知事だったためだ。共和党からはこの人事に歓迎の声が出ている。

 共和党のカイル上院議員は17日のABCテレビの番組で「知事は経験豊富で、貿易問題にも精通している。能力が高い人物の指名はすばらしい」と語った。

 保守系シンクタンクヘリテージ財団のウォルター・ローマン・アジア研究部長も「大統領が党派を超えて指名したのはよいことだ。外交は超党派で取り組むべきだ」として、指名は中国政策で米国内が一致していることを示すと評価した。特に知事が通商代表部(USTR)次席代表を務めたことがあることから「中国との対話で、自由市場の重要性を示す積極的なシグナルだ」とした

 ハンツマン知事の中国大使指名は、第1期ブッシュ前政権でも検討された。しかし、知事が学生時代に台湾でモルモン教の布教活動をした経験があったため、中国側が国内の宗教問題や民主化問題に及ぼす影響を懸念し反対する、との見通しが出たこともあり見送られた経緯がある。

 オバマ大統領は16日の声明で、人権問題、民主主義など中国と対立する問題で「率直で開かれた議論が必要だ」との考えを示し、中国語が堪能で中国文化もよく知る知事の手腕に期待感を表明した。

 オバマ政権の対中政策をめぐっては、クリントン国務長官が2月に訪中した際、中国側に人権問題を提起せず、民主活動家とも面会しなかったため、議会から非難を浴びた。

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USTRというとあまりいい印象は無いですが、中国に対する分にはまあいいかという気もします(そんないい加減でいいのか?w)。

しかしクリントン氏民主活動家とあっていたようなと思ったら女性人権活動家だったのですね。
クリントン長官、中国の女性人権活動家らと会談
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090223/1235345358

まあオバマ政権も中国には甘い印象がありましたから、今後どうなるか注目ですね。