スーチーさん事件まとめ
ともかく米国籍の男性が家に潜入したのが問題になってますが、この人について
■<スーチーさん宅侵入男>目的は「心理学の研究のため」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090515-00000084-mai-int
【ワシントン草野和彦、バンコク西尾英之】ミャンマーの民主化運動指導者、アウンサンスーチーさん(63)宅に侵入し、軍事政権に起訴された米国人男性(53)について、AP通信は15日、心理学の研究のため、スーチーさんに話を聞くのが侵入目的だったと報じた。妻の話として伝えたもので、「風変わりだが、平和愛好者」だとしている。
一方、男性がスーチーさん起訴のきっかけを作ったことに、スーチーさんの弁護士は「愚か者だ」と、厳しい言葉で非難している。
男性はミズーリ州在住のジョン・イエタウさん。ミャンマー国営紙などによると、今月3日、スーチーさんの自宅裏の湖を約2キロ泳いで侵入。体に空の5リットルの水のタンクを巻き付け、足には手製の水かきをつけていた。2人の家政婦に見つかった際「疲れて、腹が減っている」と話し、食事をさせてもらった。
弁護士の話では、スーチーさんは立ち去るよう求めたが男は拒否。結局家には入らず、地面で寝たとされる。
妻は「政治的な人間ではない」と言い、人がストレスと虐待にいかに対処するかに興味を持ち、自宅軟禁状態下にあるスーチーさんに話を聞こうとした。昨夏も同様に泳いで侵入しようとしたが、失敗。今回が2回目の挑戦だったという。
先妻の話では、イエタウさんは退役軍人で障害者への給付金を受け取っていた。PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされていたとの報道もある。
タイで発行の反軍事政権雑誌「イラワディ」によると、タイで亡命ミャンマー人と接触したこともあるといい、ミャンマーの人権状況に関心を寄せていたのは事実のようだ。
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この事件そのものが軍政のやらせではないかとの報道もあった気がしますが、どうもそうではないようですね。
スーチーさんが体調悪化ともありましたが、
■アウン・サン・スー・チー氏の健康悪化、医師面会できず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000002-cnn-int
(CNN) 自宅軟禁されているミャンマー(ビルマ)の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏(63)が、健康状態悪化にもかかわらず医師の診察を受けられなくなっている。スー・チーさん率いる国民民主連盟(NLD)の報道官がCNNに明らかにした。
NLD報道官によると、アウン・サン・スー・チー氏は8日、医師の診察を受けて血圧が低下し脱水症状を起こしていると診断され、点滴の治療を受けた。
翌9日にもこの医師が面会しようとしたが、許可が下りなかったという。報道官はミャンマー軍事政権に対し、できるだけ早くアウン・サン・スー・チー氏を医師に会わせるよう要求している。
アウン・サン・スー・チー氏の主治医は7日に身柄を拘束されたため、8日に診察したのは別の医師だった。主治医が政治活動にかかわったことはなく、拘束の理由は不明だとNLD報道官は話している。
ここら辺もあやしいところですが、一応その後
■健康悪化のスー・チーさん、治療受け容体回復
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090513-00000774-reu-int
5月12日、ミャンマー野党のスポークスマンは自宅軟禁中のアウン・サン・スー・チーさんの体調が回復しつつあることを明らかに。写真は2007年10月、ブリュッセルで行われたデモでスー・チーさんのポスターを掲げる支持者ら(2009年 ロイター/ Yves Herman)
[ヤンゴン 12日 ロイター] ミャンマーの野党、国民民主連盟(NLD)のスポークスマンは12日、体調が悪化したとしていた自宅軟禁中の同党書記長アウン・サン・スー・チーさん(63)について、血圧低下と脱水症状に対する治療により回復しつつあると明かした。
同スポークスマンによると、医師団は11日にスー・チーさんが軟禁されているヤンゴンの自宅への訪問を許可され、4時間にわたって治療を行った。
その上で、今後さらに検査を行う必要があるとしている。
この検査は行われていないようですが、ともかく各方面からの反響を。
■<スーチーさん起訴>フランス外相らが非難声明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090515-00000008-mai-int
【ブリュッセル福島良典】アウンサンスーチーさんが起訴されたことについて、フランスのクシュネル外相とヤド外務・人権担当相は14日、「断じて受け入れられない」と非難する声明を発表した。ブラウン英首相、ストーレ・ノルウェー外相も「憂慮」を表明、スーチーさんの即時解放を求めた。
欧州連合(EU)のファシノ・ミャンマー問題特使はイタリアのテレビで「起訴決定は正当化できない」と述べ、国際社会が「あらゆる手段」で軍事政権に圧力をかける必要があると強調した。
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■<ミャンマー>スーチーさん起訴 米は批判、マレーシア懸念
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090515-00000041-mai-int
【ワシントン草野和彦】ミャンマー軍事政権が自宅軟禁下にある民主化運動指導者、アウンサンスーチーさんを「国家転覆防御法」違反の罪で起訴したことについて、クリントン米国務長官は14日、マレーシアのアマン外相との会談後、自宅軟禁を延長するための「口実」と非難、即時解放を求めた。アマン外相も「懸念」を表明した。
マレーシアとミャンマーは共に東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国。アマン外相は「ミャンマーを(国際社会から)孤立させたくない」として、「必要ならば、今回の問題に対処する協議を開催するため、ASEAN事務局長と連絡を取る」と述べた。
両外相はまた、ミャンマーに影響力を持つ中国に働きかけていく意向も示した。
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■スー・チーさん訴追を非難=シンガポール
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090515-00000089-jij-int
【シンガポール15日時事】シンガポール外務省は15日、ミャンマー軍事政権が民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんを訴追したことについて、「最近の展開にシンガポールは落胆している。今回の動きは国民和解プロセスを後退させるものだ」と非難する報道官声明を発表した。
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■<スーチーさん起訴>インドネシア報道官「深い懸念」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090515-00000124-mai-int
【マナド(インドネシア北部)井田純】アウンサンスーチーさんがミャンマー軍事政権に起訴されたことに関して、インドネシア外務省報道官は15日、「深い懸念を覚える」と表明。軍事政権にスーチーさん解放を求めるとともに、在ミャンマー大使館を通じて情報を収集していることを明らかにした。
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■スー・チーさん訴追、国際基準逸脱=国連
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090516-00000001-jij-int
【ジュネーブ15日時事】国連のピレイ人権高等弁務官は15日、ミャンマー軍政が民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんを訴追したことを強く非難する声明を発表した。声明は「身柄拘束の継続と今回の裁判の動きは、公正な裁判に関する国際的な基準を逸脱するものだ」とし、スー・チーさんの即時解放を求めた。
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■<スーチーさん起訴>タイ外相「政府代表の傍聴派遣も」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090515-00000120-mai-int
【バンコク西尾英之】タイのカシット外相は15日、隣国ミャンマーの軍事政権が民主化運動指導者、アウンサンスーチーさん(63)を起訴したことについて、「深い懸念」を表明。18日に開かれる予定の裁判について、「傍聴のために政府代表を派遣する用意がある」と述べ、軍事政権に対し暗に、これまで非公開で行われている政治犯に対する特別法廷を公開するよう求めた。
外相はスーチーさんの健康状態にも懸念を示した。一方で民主化問題はミャンマーの内政問題との原則から、「(軍事政権に)圧力をかけることはない」とも言明。軍事政権に対し直接的にスーチーさん解放を求めることはなかった。
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ミャンマー:スーチーさんを訴追か 外国人の無許可宿泊で
裁判の公開を求めているところが他と違いますね。アメリカ大使館も求めています。
■スー・チーさん支持者、国連総長のミャンマー訪問要請
http://www.asahi.com/international/update/0516/TKY200905160003.html
2009年5月16日8時13分
【バンコク=山本大輔】ミャンマー(ビルマ)の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(63)の訴追を受け、亡命ビルマ人の活動家ら6人が15日、タイのバンコクで共同会見を開き、禁固刑は間違いないとの懸念を表明した。「シナリオを変えられるのは国際社会だけだ」として、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長にミャンマー訪問を求めた。
スー・チーさんが率いる国民民主連盟(NLD)のタイ支部幹部は「国際社会は懸念の表明だけでなく、今こそ軍政に圧力をかけ、スー・チーさんの解放を実現する行動に出るべきだ」と述べ、潘氏の早期訪問と国連安全保障理事会の緊急会合の開催、欧米や東南アジア諸国連合(ASEAN)、中国、インドの連携した外交努力を呼びかけた。
反軍政の亡命政府「ビルマ連邦国民連合政府」の代表者は「スー・チーさんはビルマの平和と民主化を達成できるビルマ国民唯一の希望。国民を導くという役割を担えるようにしてほしい」と訴えた。
参加者らによると、スー・チーさんは14日朝、刑務所で弁護士との面会を数分許されただけで裁判所に出廷。裁判官は発言を許さず、訴追理由も触れぬまま、18日の再出廷を求めて閉廷した。
一方、ヤンゴンの米国大使館筋によると、スー・チーさん宅に侵入したとして起訴された米国人ジョン・ウィリアム・イエトー被告(53)の裁判は18日にスー・チーさんと併合審理される。大使館側は裁判への立ち会いを軍政に求めている。大使館は13日に続き14日も被告と面会。動機について被告は「話したくない」と述べているという。
被告は昨年もスー・チーさん宅に侵入したが、AP通信は「スー・チーさんと面会できなかったことが再訪の動機」という妻の話を報じた。前妻には「人の寛容さに関する心理学の研究でアジアへ行く」と伝えていたという。
これは公開されなかったようです。
■スー・チーさんの発言許されず ミャンマーで裁判開始
http://www.asahi.com/international/update/0518/TKY200905180346.html
2009年5月19日0時0分
【バンコク=山本大輔】外国人を自宅に滞在させたとして国家防御法違反の罪で刑事訴追されたミャンマー(ビルマ)の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(63)の裁判が18日、ヤンゴン郊外のインセイン刑務所内の法廷で非公開で始まった。弁護側は裁判の公開を求めたが却下された。
スー・チーさんの弁護士によると、審理は午前10時半から約4時間続いた。当局側の冒頭陳述があり、スー・チーさんには罪状認否など発言の機会は与えられなかった。審理は19日も続く。
弁護士は閉廷後、「スー・チーさんは顔色も悪くなく、冷静に見えた」と話した。情報筋によると当局側は20人以上の証人を準備しており、弁護士は「結審まで約3カ月はかかる」と見込んでいる。
スー・チーさんは自宅軟禁下での禁止規定に違反した罪に問われ、有罪なら禁固3〜5年が科せられる。ヤンゴンの自宅に今月上旬、米国人男性が侵入した際、当局に報告せず滞在を許したことが違法とみなされた。
この日、当局は武装した警官隊を動員して刑務所への道路をすべて封鎖。スー・チーさんの支持者ら100人以上が道路周辺に集まり、1人が当局に拘束された。英国などの各国大使は、裁判の傍聴を拒否された。一方、ミャンマー国営放送は18日夜、スー・チーさんの訴追を初めて国民に報じ、罪状と弁護士の名前などを伝えた。
しかし報道が無くても支持者100人以上集まるんですね。
また、前後しますが、主治医は解放されたそうです。あと弁護士も軍政に選ばれているようです。
■ミャンマー軍政、スー・チーさんの主治医を解放
http://www.asahi.com/international/update/0517/TKY200905170108.html
2009年5月17日20時41分
【バンコク=山本大輔】ミャンマー(ビルマ)の軍事政権は16日夜、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(63)の主治医を解放した。当局筋が17日に明らかにした。主治医は今月7日、定期健診のためにスー・チーさん宅を訪れた際に当局に拘束されていた。
スー・チーさん宅への侵入容疑で拘束された米国人男性(53)について尋問されたとみられるが、詳しいことは分かっていない。スー・チーさんはこの事件に絡んで14日に軍政から刑事訴追され、18日に審理が始まる予定。
スー・チーさんは16日、勾留(こうりゅう)されているヤンゴン郊外の刑務所内で弁護士と面会。ロイター通信などによると、弁護士に「無実であることを法廷で説明したい。私は元気だと友人たちに伝えてほしい」と述べたという。
弁護士によると、軍政は審理に4人の弁護士の立ち会いを認めたが、多くの民主活動家らの弁護をしてきたアウン・テイン氏の弁護団への参加は拒否し、弁護士資格を奪った。弁護団は18日の審理で、裁判の公開などを裁判所に要請するという。
大きな問題になっていきそうなので、今後ということで。