核兵器原料の物質生産禁止、条約の交渉開始へ
http://www.asahi.com/international/update/0530/TKY200905300053.html
2009年5月30日10時21分
【ジュネーブ=前川浩之】核兵器の原料となる物質の生産そのものを禁じる兵器用核分裂性物質生産禁止(カットオフ)条約について、国連のジュネーブ軍縮会議が29日、交渉開始を決めた。この条約づくりは90年代から足踏み状態が続いてきたが、「核なき世界」実現に向けた具体策を掲げる米オバマ政権の誕生で、やっと前進した形だ。
この日の全体会合で、条約交渉の開始を盛り込んだ09年の作業計画の議長案を全会一致で採択した。米国はこれまで、自国の核兵器の保有状況を外部に知られる懸念から、「検証可能な条約」の交渉開始を拒んできたが、オバマ政権になってから方針転換、議長案に賛成した。
来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議へ向けて大きな追い風となった。出席した大使らによると、今後、交渉に当たる作業部会のメンバー国を決めた上で、早ければ8月にも議論が始まる見通し。
議長案には、NPTで核保有を認められたロシアや英国、中国、フランスのほか、NPT非加盟で核を保有するインドとパキスタンも賛成。やはりNPT非加盟で核保有が確実視されるイスラエルは全体会合を欠席したが、反対せずに事実上黙認した。
だが、今後は各国が保有する既存の核物質の扱いや、検証方法などをめぐり難しい交渉が予想される。今回合意したのはあくまで09年の作業計画で「年内に道筋をつけないと合意が無駄になる」(国連筋)との指摘もある。
兵器級濃縮ウランの生産を禁じて、原発用の濃縮ウランは
■<IAEA>「核燃料バンク」提案…不拡散徹底へ自ら管理
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090524/p1
で、管理するんでしょうか。そううまく話がまとまればいいんですが。あ、でもプルトニウムはどうするのかな。重水炉や黒鉛減速炉も禁止でしょうか。