<エジプト>指導的イスラム法学者が大量破壊兵器禁止令出す

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090601-00000107-mai-int

 【カイロ和田浩明】エジプトの大ムフティ(指導的イスラム法学者)であるアリ・ゴマー師(エジプト政府任命)は5月31日、核兵器や化学・生物兵器などの大量破壊兵器の使用を禁止するファトワ(宗教令)をイスラム国家に対し発した。エジプト政府は中東非核地帯構想を提唱しており、核軍縮を推進するオバマ米大統領の4日のカイロ訪問に呼応する形の立場表明とみられる。一方でゴマー師は、イスラム国家による核兵器保有は「敵を抑止するためであれば、必要な行為」だとして許容する姿勢も明示した。

 ゴマー師は、大量破壊兵器を使用すれば、標的国が非イスラム国であっても同国内に居住するイスラム教徒が命を失い、さらに標的国だけでなく周辺国の非戦闘員も死傷する可能性があると指摘。一部の「使用許容論」は誤りだと述べた。

 イスラム諸国では、パキスタン核兵器保有している。イランも核兵器に転用可能なウランの濃縮活動を継続しており、米欧は「原爆開発が目的」と批判しているが、イランは「平和利用目的」と反論している。

 中東諸国では、イスラエル核兵器保有に対する脅威論が根強い。中東非核地帯構想の提唱も、イスラエルをけん制する意図があると見られている。

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前も取り上げましたが、Wikipediaによると『エジプトの首都カイロにあるスンナ派イスラムの最高学府アズハルの法学者たちが発したファトワーは、スンナ派世界では高い権威をもつ勧告として尊重されている。』と言うことだそうです。

シリアの核開発の北朝鮮協力報道、なにが起こっているのか。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080429/1209440767
で取り上げましたがシリアも、

シリアが核兵器保有を模索することは非論理的とし「どこで核兵器を使うというのか。イスラエルで使えばパレスチナ人を殺すことになる。これは論理的とは思えない」と述べた。

と言っていました。