【クレムリン経済学】天然ガス「迂回阻止」へ新ライン構想

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090601/erp0906011548006-n1.htm

 欧州向けに天然ガスを供給する新パイプラインの敷設をめぐり、ロシアと欧州連合(EU)がそれぞれ推すルートの競合が激化している。EU側はロシアへの資源依存度を下げようとロシアを回避する供給経路を模索。これに対し、ロシアは欧州の一部の国を取り込む形で分断工作を進め、自国からのパイプライン新設によって欧州市場での影響力保持を狙う。どのパイプラインが実現するかは欧州とロシアの勢力図にも大きくかかわることになりそうだ

 ■消費4割まかなう

 欧露間にはソ連時代からウクライナを経由する天然ガスの大動脈があり、ロシアはEU消費量の約4割をまかなっている。欧州側がこれに加え新設しようとしているのが、“EU公認・米国推薦”の「ナブッコ・パイプライン」だ。ロシアを迂(う)回(かい)して旧ソ連中央アジアや中東諸国の天然ガスを南・中欧に輸送する経路を想定している。

 近年はロシアとウクライナのガス価格交渉が頻繁にもつれており、今年冬にはロシアが欧州向けの天然ガス供給を約2週間にわたって停止する事態にもなった。欧州での天然ガス消費は今後も増加が予想されるのに加え、ロシアへの警戒感がナブッコ構想に弾みをつけている。

 こうした動きに対し、ロシアはドイツ企業などとバルト海底経由の「北ルート」、イタリア企業と黒海海底の「南ルート」敷設を計画し、欧州とのパイプライン直結を狙う。「ウクライナのような信頼が置けないトランジット(経由)国こそが問題だ。複数の輸送経路を持つことが安定供給につながる」というのがロシアの主張だ。

 このうち特に「南ルート」と「ナブッコ」は想定経路が近く、共存できる可能性は低い

ここら辺もまとめられればいいのですが、
【フランス】GdF、「サウスストリーム」に参画も
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080211/1202729373
あたりからたどってください。