インド最大の経済特区構想ご破算へ 土地収用に農民反対

http://www.asahi.com/international/update/0606/TKY200906060173.html

2009年6月7日14時7分

 【ニューデリー=高野弦】インドで海外企業の誘致策として期待されていた国内最大の経済特区構想が、ご破算になる見通しになった。土地を収用される農民が反対したためだ。国家主導で開発を進める隣国・中国との違いがまた浮き彫りになった

 構想は、インドの財閥リライアンス・グループが進めていたもので、05年に中央政府が許可を出した。商都ムンバイ(ボンベイ)の郊外で敷地面積は1万ヘクタール。高速道路や空港、港へのアクセスが良く、産業発展の核として期待されていた

 州政府の協力でこれまでに20%の土地を取得するメドがついたものの、法的な期限である今月8日までに必要な敷地を取得する見通しが立たず、最高裁判所が5日、リライアンス側から出されていた期限延長の申請を却下した。規模を縮小して継続するなどの選択肢も残されているが、年内に州選挙を控える州政府が協力する可能性は低いとみられている。

 インドでは、西ベンガル州で07年、農民の反対で経済特区構想が頓挫し、昨年はタタ・モーターズの工場計画も中止に追い込まれた。企業とともに計画を推進した州政府与党の左派共産党は5月の総選挙で大敗した。

まぁ食料自給率的なことから考えれば、農民の意見を優遇するのも分からないではないですが、終戦居とか言ってるところを見ると、農民が票田になってるんでしょうね。

インドは対日世論もいいので
■インドにおける対日世論調査、肯定的なイメージが定着
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090517/p5
頑張って欲しいんですけどね。