日本のエコカー快走、韓国は無策

http://www.chosunonline.com/news/20090606000029

記事入力 : 2009/06/06 11:47:42

トヨタ | ホンダ | 現代・起亜自

 日本でエコカー市場が爆発的な成長を見せているのに対し、韓国はまだエコカーを市場に投入できておらず、むしろ燃費が悪い中大型の乗用車の販売だけが増加している。

 5月の販売台数上位を見ると、日本では1位と3位をハイブリッドカーが占めるなど、「エコカー時代」にいち早く突入しつつある。特に1リットル当たり38キロ(日本の燃費基準)走行可能なハイブリッドカートヨタプリウスが、発売から12年目で初めて販売台数1位となった。4月のホンダインサイトに続き、2カ月連続でハイブリッドカーが1位を記録した。販売台数10位までの大半が税制優遇策の対象となるエコカーだ。

 日本では4月1日からエコカーを購入した場合、自動車重量税自動車取得税が減免されており、登録13年以上の老朽車両を廃車処分にし、エコカーに買い換えれば、25万円を支援する新車購入補助金制度も近く設けられる予定だ。これに対し、現代自動車の日本における5月の販売台数は16台で、2001年の日本進出以来、最悪を記録した。現代自が日本のエコカー基準を満たせる車を発売できず、消費者に相手にされていないためだ。

 韓国で5月に導入された新車購入支援制度では、大型の車を購入するほど減税メリットが大きくなるため、政府が事実上、中大型の乗用車の購入を促しているとの批判もある。5月の車種別販売台数を見ると、軽自動車は前月比9%減、小型乗用車は同26%増だったのに対し、中型乗用車は同49%、大型乗用車は同66%、スポーツ多目的車(SUV)は同102%増となった。販売台数の1、2位は中型乗用車のソナタとグレンジャーが占めた。

 韓国政府は7月からハイブリッドカーに300万ウォン(約23万7000円)以上の減税措置を講じる予定だが、これも10月に韓国で市販されるトヨタプリウスや来年発売予定のホンダインサイトがその恩恵を受ける見通しだ。現代・起亜自も7月以降、アバンテ、フォルテのハイブリッド仕様車を発売するが、2010年までの生産予定台数が3万台にすぎず、普及には限界がある

 産業研究院のチョン・ジェワン研究委員は「韓国のエコカー支援レベルは、日本、欧州、米国はもちろん、中国に比べてもはるかに遅れている。今からでも迅速に関連基準を設け、(エコカーの)市場と産業の育成に取り組まなければ、世界市場だけでなく国内市場までも日本に奪われることになる」と警告した。

崔源錫(チェ・ウォンソク)記者

朝鮮日報朝鮮日報日本語版
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僕は都内在住で車を持つことはまず不可能なので、ほとんど知らなかったのですが、韓国では大型車が恩恵を受ける減税をしてるんですね。SUVとかでしょうか何年前の話だという感じですが。