露国防省サイト「第二次大戦、ポーランドが引き金」 批判集中で削除

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090608-00000054-san-int

 【モスクワ=佐藤貴生】ロシア国防省がインターネットの公式サイトに、「第二次大戦開戦の引き金を引いたのはポーランドだ」という趣旨の論文を掲載し、国内外からの相次ぐ批判を受けて5日までにサイト上から削除する騒ぎがあった。

 問題の論文は、国防省戦史研究所のセルゲイ・コワリョフ研究員の「第二次大戦開戦前後のソ連の評価に関する虚構と捏造(ねつぞう)」。

 第二次大戦の始まりとなる1939年9月のポーランド侵攻前、ナチス・ドイツダンチヒグダニスクのドイツ語名)の返還などを求めた。要求は侵攻に向けた口実だったというのが一般的な解釈だが、同研究員はポーランド側がこれを拒否したためにナチスの侵攻を招いたと主張、「要求は荒唐無稽(むけい)とはいいがたい。ドイツの要求を拒否して大戦の口火を切ったことは、歴史を学んだ者ならみな知っている」と当時のポーランドの判断を批判した。ソ連ナチス侵攻直後、東方からポーランドに侵入、分割した経緯がある。

 論文掲載を受け、ロシアの政治評論家や下院議員らは「わが国の歴史学がまったく発展していないことを示した」などと批判ポーランドが4日に説明を求めたところ、ロシア政府も「政府の公式見解ではない」とコメントした。

 ロシアは5月、大統領直属の「反歴史捏造委員会」を創設、ソ連史を批判的に見直す周辺諸国の動きに目を光らせる意志を示したが、ロシア側こそ「歴史の捏造」をしかねないとの懸念が出ていた。委員会創設は、今年9月の第二次大戦開戦70年を前に、スターリン時代のソ連の犯罪行為に光が当たるのを避ける動きとみる向きもある

 第二次大戦を機にソ連との間に北方領土問題を抱えた日本にとっても、同委員会の今後の動向には注意が必要だ。

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ハルノートも荒唐無稽とならないですかね。
真珠湾の真実 ― ルーズベルト欺瞞の日々
http://www.kanshin.com/keyword/720323
によると

11月28日から30日にかけての週末、米国が日米関係を沈静化するための、計算された10項目からなる提案(ハル・ノート)を示した時、日本外交交渉は破綻した。ロシュフォートによると、日本は逃れることのできない部屋の一隅に追い詰められており、アーサー・マッカラムが14ヵ月まえに予想した状況が起こってきたのだという。ハワイではロシュフォートが、日本は進退きわまった状態に陥ったことを認識して次のように述べていた。

 「われわれが11月26日付けの書簡を送ったとき、日本人について何か、あるいは日本人が口にする言葉を何か知っている者は、誰でも赤旗(戦闘開始旗)を掲揚し(戦闘準備を整え)た方がよい。あの11月26日付けの書簡は、日本が受諾することのできない最後通牒である、彼らに残されている唯一の選択肢は戦争に訴えることだ、と私は本気で考えている」p374

とあるんですけどね。