ユダヤ難民の足跡ツアー 上海で静かなブーム 子孫ら「ルーツ探し」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000590-san-int
上海 ユダヤ難民の足跡 ナチス逃れ流入、ゲットー居住…観光静かなブーム
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090618-00000126-san-int
もほとんど内容一緒のようです。

 【上海=河崎真澄】ユダヤ難民の足跡をたどるツアーが中国上海市を訪れる外国人観光客に静かなブームになっている。1933年のナチスドイツ台頭で欧州を追われたユダヤ難民のうち、日本などを経由して3万人近くが上海に流入した。戦後、米国に亡命して生き延びた人も少なくなく、その子孫や関係者らが「ルーツ探し」の一環として上海へも足を運ぶようになった。上海の日本人居留区の中に“ユダヤ難民ゲットー”が置かれていた事情もあり、ゆかりのある日本人も訪れるという。

 ■リトルウィーン

 「この一帯は当時『リトルウィーン』と呼ばれていました」。ボランティアでユダヤ難民ツアーの英語ガイドを引き受けている米コネティカット大3年生のエメット・マーキン氏(21)は旧ユダヤ教会(摩西会堂)から歩いてすぐの舟山路を案内して、こう言った。大学でのユダヤの歴史研究の一環だが、「民族の苦難の歴史を肌で感じたい」と自らの「血」のルーツ探しも兼ねて上海行きを選んだ。

 日中戦争の結果、上海に進駐した日本陸軍と海軍が1943年2月に、市内北東部の虹口区にあった日本人居留区に設置した「無国籍難民隔離区(通称ユダヤ難民ゲットー)」の境界線の内側がツアーの“目玉”だ。マーキン氏は週に何組もの観光客をここに案内する。

 実質的に中国の主権が及ばなかった米英共同租界やフランス租界、日本人居留区の場合、植民地とも違ってパスポートやビザを持たぬ難民の上陸を拒否する理由がなかった。このため在リトアニア領事館の杉原千畝氏が発給した日本通過ビザなどを頼りに、上海にたどりついたユダヤ難民は、ようやく避難場所をみつけることができた。

 ■バーや映画館も

 英国人が1923年に建て、その後、“ゲットー”に組み込まれたリトルウィーンの3階建て住宅に住む全福栄氏(86)を訪ねた。戦前に日本の繊維業界との取引で財をなした父親が純金およそ26キロで英国人から30年代に購入。全氏はいまも家族と暮らしている。「この家には1947年ごろまで、30代から50代のユダヤ難民が15人前後暮らしていた」という。

 全氏の記憶では、ユダヤ難民は身につけていた宝石類などを売って、それを元手に衣類や生地、雑貨などを中国人から仕入れ、他のユダヤ難民や日本人、中国人に売っては生計を立てる人が多かった。もともと医者や弁護士、芸術家だったユダヤ難民もいた。リトルウィーンの一角にはダンスホールやバー、映画館が入った娯楽施設も作られるなど、日本軍の管理下ながらも一定の生活レベルや自由は保たれていたという。

 1970年代後半に米カーター政権で財務長官を務めたマイケル・ブルーメンソール氏も10代のころ、ドイツから逃れてリトルウィーンで難民生活を送っている。

 ■日本軍も再評価

 戦時中なぜ、日本軍は上海にユダヤ難民の隔離区を置いたのか。上海社会科学院研究員で上海ユダヤ研究センター主任も務める潘光氏は、「同盟関係にあったナチスドイツが上海に流入したユダヤ難民の“最終解決(大量虐殺)”を迫ったのに対し、日本軍は“ゲットー”に似た隔離区を居留区に設けることでナチス側の妥協を取り付け、要求をかわした」とみている

 日本軍にはユダヤ人迫害に加担したくない事情もあったというが、それでも潘氏は日中戦争の暗い影とは異なる人道的な日本の決定が上海で下されたことも歴史の真実だ」と再評価した。全氏は、「日本軍が当時、ユダヤ難民を迫害したと聞いたことはない。大問題になったのは日本軍のトラックが難民数人をひき逃げした事件と、1945年に米軍機が難民の住宅を誤爆したことだけ」と証言する。

 上海でさまざまなユダヤ難民の歴史が語られるようになったのは、主に1993年の中国とイスラエルの国交樹立以降という。66〜76年の文化大革命当時は、戦後も中国に残ったユダヤ人が迫害を恐れ、大半が国外に亡命した。ただ、虹口区国際交流センターの王誌静さんによれば、最後のユダヤ人女性1人が87年まで区内でひっそり暮らしていた。

 一方で改めていま、ユダヤ難民の歴史にスポットを当てて観光客を呼び込むのは、「ゴールドマン・サックスなどユダヤ系が中枢を占める米金融界と関係を深めたい上海市当局の思惑から」(関係筋)との見方もある。国際金融センターとして「香港追撃」を狙う上海の“秘密兵器”がユダヤ人脈なのかもしれない。

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アフマディネジャド大統領のホロコーストは神話だ発言はほとんどの方がご存知でしょうから、最終解決(大量虐殺)は本当に大量虐殺と言う解釈で正しいのかと言う気がします。