<IAEA>事務局長がイスラエル批判 シリアの施設空爆で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090619-00000121-mai-int

 【ウィーン中尾卓司】国際原子力機関IAEA)のエルバラダイ事務局長は18日、定例理事会で、核疑惑の対象となったシリア北東部の施設を07年に空爆したイスラエルを「明白な国際法違反」と激しく非難した。

 外交筋によると、理事会でイスラエルは「見つかった証拠から、シリアが秘密の核活動を隠そうとしているのは明らかだ。シリア問題で政治的な偏向をなくすべきだ」とIAEAを批判した。これに対し、エルバラダイ事務局長は「IAEAによる検証をほぼ不可能にした」と反論した。

 イスラエル軍は07年9月にシリア北東部を空爆した。その後、米国が昨年4月になって「建設中だった建物は、プルトニウム生産が可能な核施設だった」と指摘した。IAEAは昨年6月に現地調査に乗り出し、建物跡などで採取した環境サンプルから微量の人工ウランを見つけた。出所は判明しておらず、IAEAは、シリア、イスラエル双方に情報開示を求めている。

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http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071114/1195043849
は見出しはイスラエルの批判ですが、IAEAの批判についても扱ってます。