イラン騒乱「再投票だけが解決策」 ⇔ 「(選挙)不正はありえない」

イラン騒乱 「再投票だけが解決策」とノーベル平和賞エバディさん
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090620/mds0906200120001-n1.htm

 2003年のノーベル平和賞受賞者で、イランの人権派弁護士シリン・エバディさんは20日付フランス紙ルモンドのインタビューで、イランの抗議行動を沈静化する唯一の方策は、大統領選の無効化と国際監視団を招いての再投票だ、と訴えた。

 ジュネーブで行われた同紙とのインタビューで、エバディさんは「(知り合いの弁護士ら)全土で約500人の知識人や非政府組織(NGO)メンバーらが拘束された」と強調。「権力側が野蛮で愚かな弾圧を続ける中で、より深刻な衝突が起きることを恐れている。それは(イラン国内で)内戦を起こす引き金になり得る」と警告した。(共同)

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イランのハメネイ師 金曜礼拝で演説 「(選挙)不正はありえない」
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090620/mds0906200122002-n1.htm

 【カイロ=村上大介】大統領選後の混乱が続いているイランで19日、最高指導者のハメネイ師がテヘラン大学での金曜礼拝で演説し、「わが国の法体制では(選挙の)不正はあり得ない」と強調、アフマディネジャド大統領の再選を支持する姿勢を改めて示した。さらに、選挙不正を訴える改革派の街頭デモを中止するよう求め、「流血の事態になればデモの指導者たちがその責任を負うことになる」と警告し、強硬手段による鎮圧も辞さないとの姿勢を示唆した。

 改革派による大規模な抗議活動が始まって以降、ハメネイ師が国民の前に姿を現したのは初めて。改革派は20日もムサビ元首相やハタミ前大統領らが参加する大規模デモを計画しているが、ムサビ氏は19日夜、「明日のデモへの参加を求めない」との声明を出した。ただ、現体制に不満を強める支持者らが呼び掛けに従うかは不透明だ。

 ハメネイ師は演説で、「どうやって1100万票差を操作できるのか」と選挙の公正さを強調。アフマディネジャド大統領の政治姿勢について、「私の意見に近い」と述べ、大統領への支持を明確にした

 これに先立ち、改革派のムサビ元首相の陣営は声明を出し、選挙を統括したマハスーリ内相の更迭を要求。
(1)調査委員会の設置
(2)中立的組織の監視の下での再選挙
(3)逮捕者の全員釈放−などが実現するまで抗議活動を続けると宣言した。しかし、最高指導者の“最後通告”で厳しい判断を迫られている。

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どちらが正しいとも言えませんが、ぶつかる可能性は大きいですね。