先代「しらせ」保存のチャンス、くず鉄暴落で引き取り手なし

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090620-00000658-yom-sci


最後の観測活動を終え、東京港に入港する先代の南極観測船「しらせ」(東京・晴海ふ頭で、08年4月12日)

 昨年夏に退役し、解体が決まっていた先代の南極観測船「しらせ」に、延命の可能性が出てきた。

 くず鉄の相場がこの1年で6分の1まで暴落して、引き取り手が現れなかったためで、文部科学省防衛省は、展示保存の引受先を改めて探すことにした。

 「しらせ」は、それぞれ東京、名古屋の博物館に展示されている「宗谷」「ふじ」に続く3代目の南極観測船。1982年に就役、2008年まで25回にわたり南極海の荒波に挑んだ。

 政府は当初、展示保存を目指したが、10億円の改修費用、1億円を超える年間維持費が障害になり、購入希望の企業などが次々と撤退し、解体処分が決定。売却先が現れないうちに保存を求める声が再び高まっていた。

 文科省の担当者は「解体を決めたとたん鉄の値段が下がりだしたのには、運命的なものを感じる。よい引き取り先が見つかれば」と話す。同省は、7月中旬から公募を始め、今年度中の引き渡しを目指す。

どこか有名な港で保存となればいいんですけどね。