国連独立委が真相解明の活動開始へ、ブット元首相暗殺事件

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090620-00000013-cnn-int

(CNN) 国連本部は19日、パキスタンで2007年12月下旬に起きたブット元首相暗殺事件を解明する独立委員会が今年7月から活動を開始すると発表した。元首相の夫だったザルダリ同国大統領の要請に応じた。国連はただ、事件の首謀者の刑事責任を決めるのはパキスタン当局とも述べた。

独立委は半年間の調査活動後、報告書を潘基文事務総長に提出する。事務総長は今年2月、同委の設立を発表。報告書は、国連安保理パキスタン政府にも提供される。独立委は、チリの国連大使ら3人で構成

元首相は、首都イスラマバード近くのラワルピンディで総選挙の集会に出席した際、殺害されていた。実行犯とパキスタン軍、イスラム武装勢力との関係も指摘されるが、真相は依然不明となっている。

ただ、パキスタン北西部の政府直轄部族地域に活動拠点がある「パキスタンタリバーン運動」を率いるベトゥラ・メスード司令官の側近と名乗る人物は最近、同組織が暗殺を実行したと証言している。この人物は最近、タリバーン運動が罪のないイスラム教徒多数を殺害する事件を起こしていることに反発、司令官から離反したとしている。

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国連独立委の調査は前から言われていましたが、やっとですね。しかしロンドン警視庁
ブット氏暗殺 英捜査陣に難関 司法解剖も状況証拠もなく
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080106/1199620131
となって結局イギリスが出てくる記事は、これ
ブット暗殺事件の影にイスラム過激派有力司令官
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080125/1201211169
でうやむやのまま消えてしまった気がしますが。

あと、メスード(メフスード)司令官の側近というのは
タリバーン系組織が実行と証言、パキスタンのブット元首相暗殺
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090619/p5
で、出てきたカリ・ブヒタイニ氏のことですね。

ニュース検索しても、
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E3%83%96%E3%83%92%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%8B&perpage=100&attr=&order=%40cdate+NUMD&clip=-1&navi=0
今のところ何も引っかかりません。

追記:
どこかで見たと思いつつやっと見つけました。
ブット氏暗殺事件の容疑者が「病死」 消息筋発言
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200810010011.html

(CNN) パキスタンのブット元首相暗殺事件の容疑者と政府から名指しされていたイスラム原理主義勢力タリバーンの指導者、バイトゥラ・メスド容疑者が、腎臓疾患のため10月1日午前1時頃に死亡した。首都イスラマバードを拠点とし、南ワジリスタンのメスド部族とつながりを持つ消息筋が10月1日、CNNに語った

軍関係者はCNNに対して同容疑者の死亡を確認したと述べ、ジオテレビなど地元テレビ各局もこの件を伝えた。ただ、タリバーンがメスド容疑者の死亡を否定しているとの一部報道もある

メスド容疑者は推定34歳前後で、アフガニスタン国境に近い南ワジリスタンを拠点に何千人もの武装勢力を率いていた。今年1月にはスペイン・バルセロナで、同容疑者が派遣したとみられるパキスタン人グループが、自爆攻撃を計画していたとして現地警察に拘束された。

メスド容疑者は昨年カタールの衛星テレビ局アルジャジーラで初のテレビ取材に応じ、最終的な目標はニューヨークやロンドンの攻撃だと語った。ただ、ブット氏暗殺事件への関与容疑については、「女性は銃撃しない」と否認していた。

専門家はメスド容疑者の死によリ、部族やパキスタン国内のタリバーンが指導者不在になったと指摘。ナンバー2がいない部族では内部分裂が予想され、タリバーン内部では新たな指導者の座をめぐる権力闘争がぼっ発すると見られる。ただ、後継者が誰になっても、大きな影響はない見通し。

実際どうなんでしょうか。報道だけではよくわかりません。