大統領選不正説、イラン外相と国会議長の見解分かれる

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906210011.html

テヘラン(CNN) イランのモッタキ外相は21日、12日の大統領選で不正が行われた可能性はほぼ存在しないと述べ、不正があったとして抗議活動を続けている改革派に反論した。

同外相は海外の外交官らに対し、「選挙を実施した人々の構成を考えると、今回組織的かつ広範な不正や違反行為が行われた可能性はほぼゼロに近い」と語った

同外相はまた、ケニアジンバブエを例に挙げながら、西側諸国が期待する民主主義のモデルは途上国のそれとは異なるとの認識を表明。「われわれは選挙のルールを、大多数の票を獲得した者が勝利するものだと理解している。途上国の民主主義は新たな定義が前提なのか」と疑問を投げかけた

これに先立つ20日、ラリジャニ国会議長は国営イラン放送に対して、選挙管理当局が特定候補に肩入れしていることを示唆した。議長は、選挙結果の承認権限を持つ護憲評議会の構成メンバーに聖職者が含まれているものの、「特定のメンバーが特定の大統領候補者を支持していないことを、わたしは望む」と具体的な名指しを避けながら語った

途上国の民主主義は新たな定義が前提なのか」と疑問を投げかけたというのは欧米が望むような選挙結果が出ないと、民主主義無視のクーデターも認められてしまうような現状を嘆いているんでしょうね。アルジェリアのFISの例とかありますしね。

選挙態勢は
読売新聞
イラン改革派1万人がデモ強行、警官隊と衝突
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090620-OYT1T00932.htm
より

とのことです。これだけで不正があったかなかったかというのはもちろん判断できないんですが、最高指導者への批判まで出てきてますから、この体制も危ういということですね。ところでイランのマルジャエ・タグリードって今ハメネイ氏一人なんでしょうか。もし複数いるとすると世論も大きく分かれそうですね。