アフガニスタン 仕掛け爆弾密集地、緊張の米軍…同行取材
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090622-00000004-maip-int
タリバンなど反政府勢力が多数の爆弾を仕掛ける村の丘で、自動小銃を携えて周囲を監視する米兵＝アフガニスタン南東部パクティカ州で、大治朋子撮影【シャラン（アフガニスタン南東部パクティカ州）大治朋子】オバマ米政権が兵力増派を進めているアフガニスタンで米軍同行（エンベッド）取材した。南東部パクティカ州のへき地の村は、パキスタン側から侵入する武装勢力タリバンなどが、武器を運び込もうとしている危険地帯。辺りに多くの手製爆弾（ＩＥＤ＝即席爆破装置）が仕掛けられている中、米兵たちが自動小銃を構え、目を光らせていた。
シャラン米陸軍前線基地から村へは約２０キロ。爆弾の「密集地」とされる道を、爆弾対策用の大型装甲車に同乗して移動した。「ＩＥＤにぶち当たっても、これに乗っていれば死なないよ」。緊張気味の記者に、若い兵士が笑顔で言った。
米軍はアフガン国軍と先月２８日、村を貫く砂利道に検問所を設けた。ところが、２日後には武装勢力の攻撃が仕掛けられ、銃撃戦となった。近くの小学校周辺では過去３日間だけで「２０個の爆弾が見つかった」（米軍）という。
検問所の脇の丘に登ると、頂上は村人たちが先祖をまつる墓場だった。その一角で、米兵たちが緊張しながら周囲を監視していた。
米軍は今月中旬から計１万７０００人規模の増派を始めた。治安の安定化を目指すが、タリバンなどはこれに反発、戦闘の激化が予想されいる。
◇最貧の住民、タリバンを恐れ
「少しでも民間人の被害を減らしたい」。アフガニスタン南東部パクティカ州のへき地にある検問所。警備にあたるアフガン警察の地元幹部、セハンアガ・マサウィ氏（２４）がつぶやいた。
同州はアフガンの中でも最も貧しい地域の一つ。識字率は１割以下で、テレビはもちろん、ラジオがない家も珍しくない。情報過疎の中、タリバンなど反政府勢力は「米軍が市民を意図的に殺し、アフガンを征服しようとしている」などと村の有力者に訴え、わずかな報酬と引き換えに手製爆弾（ＩＥＤ＝即席爆破装置）を仕掛ける手伝いをさせているという。背景には米軍による空爆で多数の市民が犠牲となっている事実がある。市民が被害者としてだけでなく、加害者として巻き込まれていく現実もある。
検問所には米アラスカ州を本拠とする米陸軍空挺（くうてい）部隊の２４人をはじめ、アフガン国軍や警察官ら計４５人が駐留。１日１００台前後通過する車両の点検などをしている。アフガン警察は地元住民らとの連携を深め、情報収集にあたるのが役目だ。
付近には小さな村が集まり、計５０００人近くのパシュトゥン民族が住む。取材中、遠巻きに駐留部隊の様子を眺める男性住民の姿を何人か見かけたが、近づく人はいなかった。
米軍を見つめる住民の表情は険しい。装甲車から降りて近くにいた家族連れに話を聞こうとしたが、父親は首を横に振った。米軍の通訳をしているアフガン人男性（２４）は「米軍の関係者と話したらタリバンに目を付けられるのではないかと心配している」と話す。
数人の女性を見かけたが、いずれもブルカで全身を覆っていた。通訳によると、「この付近は極めて保守的」という。
シャラン米陸軍前線基地で陸軍空挺部隊を統括するケネス・ウルフ特務曹長（４４）が話した。「タリバンは過疎地域の保守的で貧困なアフガン市民を利用しようとしている。我々は市民がアフガン政府を信頼し、一丸となってテロと戦えるような体制作りを支援しているのだ」
◇エンベッド取材
前線部隊と行動をともにして取材する方法。ベトナム戦争の際には映像が反戦運動をあおったとして、米政府は９１年の湾岸戦争では認めなかった。０３年のイラク戦争では米国防総省が容認に転じた。報道は原則として自由だが、作戦上の機密事項は公表しないといった取材ルールが決められ、記者は事前に合意したうえで取材に臨む。
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気がついていなかったんですがパクティカ州というのは今まで何回か出ていました。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/searchdiary?word=%a5%d1%a5%af%a5%c6%a5%a3%a5%ab
場所は、
です。しかしこれは厳しい現実ですね。ラジオを配れば言いという問題でもなさそうですし。話すらしてもらえないのでは全く信用を得る方法が無いように思えます。
