ウイグル暴動:外国メディアへの迅速対応の意味

http://www.chosunonline.com/news/20090708000029
記事入力 : 2009/07/08 10:21:57

 新疆ウイグル自治区政府は7日、暴動が起きたウルムチ市中心部の人民広場付近にある市場や病院などを外国記者に迅速に公開した。中央政府による取材協力指示によるものだった。

 こうした対応は以前とは大きく異なる。中国政府はこれまで少数民族の衝突や大型事故など国家イメージを傷つける事案が発生すると、外国メディアの取材を阻むことに必死だった。今年3月も1カ月にわたり、外国記者はチベット自治区に入ることができなかった。チベット蜂起50周年を迎え、不測の事態が起きることを懸念したためだ。

 しかし、今回は異なった。新華社と中央テレビ(CCTV)など国営メディアは現場の状況を迅速に伝えた。ただ、報道内容は大半がウイグル人による暴力デモ行為を強調したものだった。インターネット上では「ウイグル族を撲滅しよう」「暴力は暴力で制圧しよう」といった過激な発言が相次いだ。

 7日付香港紙蘋果日報は、事件の展開過程と当局の対応法は3段階に分かれており、死者18人、負傷者380人を出した昨年3月のラサ暴動と似ていると指摘した。公安当局は最初、事前に危険性を知りながらデモ現場だけを封鎖し、周辺住民には警告を行わない。続いて、衝突が発生すると、当局は容赦なく鎮圧に乗り出す。そして、鎮圧後には海外勢力が暴力デモを扇動したと宣伝するというのが同紙の分析だ。

 一方、今回の暴動に対し、国際社会からは懸念の声が高まっているが、大半はいずれかを支持または批判できずに及び腰の態度だ。国際社会がそうした対応を取らざるを得ない理由は、流血事態がデモ隊の攻撃によって始まったという報道がなされているためだとみられる。とはいえ、中国当局の側に立てば、イスラム教徒の反発を買う懸念もある。

香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員

朝鮮日報朝鮮日報日本語版

この3段階の見方は確かにいわれてみるとあってる気がします。
エコノミスト記者が見たチベット騒乱 (暴動時ラサに滞在。今までと感じが違うかも。)
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080412/1207995131
で見てみると3/10〜14が第一段階。3/15〜が第二段階、第三段階の宣伝はいつから起こったか忘れてしまいましたが、これからはこういう目で中国の国内の大規模暴動を見た方がいいかもしれませんね。