死者184人と、民族別内訳も初めて発表 ウルムチの騒乱

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907110019.html

(CNN) 中国新疆ウイグル自治区の区都ウルムチ市で7月5日以降、始まった騒乱で、国営・新華社通信は11日、死者数が184人に上ったことを明らかにした。これまでの当局発表の数字は156人だった。

また、死者数の民族別内訳を初めて公表し、漢民族が137人、ウイグル族が46人とした。残り1人は、イスラム教徒の少数民族回族となっている。

ただ、一部のウイグル人は治安部隊が発砲した事実などを踏まえ、当局発表の死者数を疑問視し、実際はより多いと信じている。

ウルムチ市では厳重な警戒態勢が敷かれ、11日に大規模なデモなどは伝えられていない。治安当局による騒乱での容疑者拘束も続いている模様だ。ウイグル族居住区につながる一部の道路は武装警官に封鎖されているという。

前の記事では
ウイグル暴動 安定“演出”の裏に民族亀裂 三つの疑問

http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090710/p2
死者の内訳を「調査中」(同市関係者)として公表しないのはなぜか。「大部分は漢族」となれば漢族のウイグル族に対する反感が増幅され、逆に「ウイグル族が大半」となれば治安部隊の「銃撃」による死亡が濃厚になり、治安安定に向けて「民族団結」と訴える政策は根拠を失う。怒りの矛先が政府に向く可能性もある

とありましたが、すでに7/7に漢族の暴動は起こってしまったのでもういいということで発表したのかもしれませんが。

ウイグル暴動】カシュガルで取材規制、ホテルから記者を連行
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090710/p3
でも取り上げた、三段階理論、
ウイグル暴動:外国メディアへの迅速対応の意味

http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090709/p8
公安当局は最初、事前に危険性を知りながらデモ現場だけを封鎖し、周辺住民には警告を行わない。続いて、衝突が発生すると、当局は容赦なく鎮圧に乗り出す。そして、鎮圧後には海外勢力が暴力デモを扇動したと宣伝する

この三段階にもう入っているのでは?と書いたのですが、取材規制の上でウイグル族のほうが多いといってもウイグル族は訴える海外ジャーナリストもいない、暴力に訴えたら中共の思う壺と言うところでしょうか。