<ロシア>キルギスに新基地要求 米に対抗 アフガンにらむ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090711-00000072-mai-int

 【モスクワ大前仁】ロシアが旧ソ連キルギスに対し、新たなロシア軍駐留基地の提供を要求している。先月、同国マナス空軍基地での米軍駐留の継続が決まったのに対抗するとともに、混迷するアフガニスタン情勢をにらんだものだ。中央アジアでは、中国もエネルギーなど経済分野で影響力を強めており、ロシアが影響力の回復に乗り出そうとする動きとして注目される。

 ロシアのセルジュコフ国防相らは7日にキルギスを訪れ、同国首脳部と会談した。両国での報道によると、ロシア軍は現在駐留している首都ビシケク近郊のカント空軍基地の施設を拡充する方針を示したほか、同国南部オシでも新たな駐留基地を提供するよう要求したという。

 オシにある旧ソ連の軍施設の使用を打診している模様で、旧ソ連の親露諸国で構成する「集団安全保障条約機構」(CSTO)の緊急展開軍の駐留を検討している。アフガニスタンからの麻薬流入イスラム原理主義勢力に対応するためと見られる。メドベージェフ大統領も10日、「キルギスとは長期の戦略的な関係を築いている」と強調した。

 キルギスは91年のソ連崩壊後、外国軍は駐留していなかったが、01年秋に米国がアフガニスタン対テロ戦争を始めると、ビシケク近郊のマナス基地を米軍に貸与。これに対抗し、ロシア軍も同基地の南東約30キロに位置するカント空軍基地に03年に進出した

 今年2月、キルギス政府は米軍が賃料値上げに応じなかったことを理由に、貸与の打ち切りを通告。並行してロシアがキルギス向けに20億ドル(約1850億円)の経済支援を決めていたことから、ロシアからの「圧力」が指摘されていた。

 しかし、米国が賃料値上げに応じたことなどから、キルギスバキエフ大統領は6月下旬、一転して米軍の駐留継続を容認。ロシアもアフガニスタンからの脅威が増している状況を憂慮し、これを受け入れたとみられる。

【関連ニュース】
オバマ大統領:「実利外交」スタート 指導力、徐々に発揮
露大統領:北方領土 平和条約締結後の2島返還改めて確認
露大統領:米の核軍縮提案評価 東欧MD配備は見直し要求
麻生首相:傷心の初サミット 政権浮揚の思惑はずれ
米調整官:イラン問題でロシア協力なら核交渉譲歩…講演で

キルギスの件はこちらから。
基地使用料は3倍以上! キルギス議会が米軍の継続使用を承認
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090625/p4

キルギスというと最近では
キルギスウイグル自治区との国境閉鎖
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090709/p5
と言う記事もありましたが、関係ないんですかね。