中印国境付近で小規模な交戦か、国防省は否定―インドメディア

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090828-00000025-rcdc-cn


28日、複数のインドメディアはインド国防省高官の話として、中印国境のナトゥラ峠で25日晩から両国軍による小規模な交戦が始まったと報じた。写真はナトゥラ峠が44年ぶりに再開された06年7月、中国チベット自治区で行われた開通式典。

2009年8月28日、複数のインドメディアはインド国防省高官の話として、中印国境のナトゥラ峠で25日晩から両国軍による小規模な交戦が始まったと報じた。中国紙・環球時報が伝えた。

インド紙ヒンドスタン・タイムズとCNN―IBNによれば、この高官は交戦地点をシッキム州の州都ガントックから東に54kmのナトゥラ峠としている。25日晩から始まり、翌26日未明にはさらに激化したが、死者や重傷者は出ていない模様。インド軍の追加派兵はまだ行われていないが、現地の道路は封鎖され、民間人の通行は禁止されたという。

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だが、インド国防省は27日、これらの報道に対し、「交戦の事実はない。道路の封鎖は山崩れによるもので部隊を移動させるためではない」と全面的に否定する声明を発表。インド海軍参謀総長スレーシュ・メータ大将も「中国軍がインド北東部の国境から侵攻したとは聞いていない」と話している。

ナトゥラ峠は中国・チベット自治区とインド・シッキム州をヒマラヤを越えて結ぶ交易ルート。国境紛争による62年の中印軍事衝突で閉鎖されたが、関係改善に伴い06年から再開されている。(翻訳・編集/NN)

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ナトゥラ峠はインドのシッキム州と中国のチベットを結ぶところのようですが、Wikipediaに地図が無かったので、この前物議をかもしたアルナチャール・プラデーシュ州
中国で「嫌印」感情が沸騰―インド首相発言などで
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090611/p4
と関係があるのかなどわかりませんでした。