虐殺事件遺族の悲しみ新た=独立決めた住民投票から10年−東ティモール

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090829-00000057-jij-int

 【ジャカルタ時事】東ティモールは30日、インドネシアからの独立を決めた1999年8月30日の住民投票から10年を迎える。ホルタ大統領は「10周年は国民がさらに独立して歩んでいくための新たな力を得る契機だ」と強調、首都ディリでは記念式典が開催されるなど祝賀ムードが広がっている。しかし、住民投票直後インドネシア国軍などによって約1400人が殺害されたといわれる虐殺事件の遺族は、10年たっても関係者が裁かれていない現状に悲しみを新たにしている

 事件で夫を亡くしたフィロメナ・デジェズスさん(40)は「独立で正義が実現されると思っていた。虐殺に加担した犯罪者が罰せられなければ10周年に意味はない」と憤った。5人の子供の母であるデジェズスさんは、退役軍人の妻としての手当は政府から支給されたが、事件の遺族としての補償金を受け取ったことは一度もないという。

 インドネシア政府は2002年に虐殺事件の人権特別法廷を設置、国軍幹部ら18人を起訴したが、最終的に全員が無罪に。両国合同の事件調査委員会は昨年、インドネシア治安当局の責任を初めて公式に認めたものの、関係者の処罰などは行われていない。当時のインドネシア国軍司令官として責任を問われたウィラント氏は04年の大統領選出馬に続き、今年の大統領選も副大統領候補として立候補している。 

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このころは国際ニュースにもそんなに関心が無かったのでなんかあったようなという記憶しかありませんが、これは確かにひどいですね。