虐殺疑惑の元民兵を釈放=インドネシアに政治的配慮か−東ティモール

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090903-00000078-jij-int
 【ジャカルタ時事】東ティモールが独立を決めた1999年8月の住民投票後に起きた虐殺事件で、関与したとされるインドネシア併合派の元民兵が先月、東ティモール国内で国連警察などに拘束されたものの、同30日に行われた住民投票10年の記念式典を機に突然釈放された。独立後も強い影響力を持つ隣国インドネシア東ティモール政府が政治的配慮をしたとの見方が強く、国連が非難するなど波紋を広げている

 釈放されたのはインドネシアの東ヌサトゥンガラ州に住むマルティヌス・ベレ氏(53)。2002年の東ティモール独立後、ベレ氏はインドネシアに逃げたが、妻は東ティモールに残った。

 釈放後に時事通信の取材に応じた同氏によれば、妻に会うために8月5日に同国入りしたが、国連警察などに拘束された。11日に裁判に掛けられ、禁固3年の判決を受けたが、インドネシアのハッサン外相らも出席した記念式典のタイミングで釈放され、31日に在ディリのインドネシア大使館に引き渡された。ベレ氏は「両国は既に和解で合意しており、これ以上メディアは騒がないでほしい」と述べ、虐殺の関与についても回答を拒否した。

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ちょっと前に
虐殺事件遺族の悲しみ新た=独立決めた住民投票から10年−東ティモール
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090829/p5
と書いたばかりですが、独立というものは難しいものですね。