ウルムチ市トップを解任=暴動やデモで引責−中国新疆

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090905-00000082-jij-int

 【北京時事】新華社電によると、中国新疆ウイグル自治区共産党委員会は5日、ウルムチ市の栗智共産党委員会書記(漢族)らを解任した。区都ウルムチで暴動や抗議デモが発生し、治安回復が遅れている責任を問われた形だ。後任には朱海侖・同自治区政法委員会書記が就任した。

 7月5日に起きた大規模暴動では、当局の発表で197人が死亡、今月3日の漢族住民らによる抗議デモでも5人が犠牲となった。その後も漢族住民の抗議行動は続き、ウルムチ市内は厳戒態勢が敷かれている。

 胡錦濤指導部は市トップの交代により、10月1日の建国60周年を前に、漢族住民らの反発を収め、早期の事態収拾を狙ったものとみられるが、情勢安定につながるかは定かではない。

 また暴動やデモをめぐり、地元では治安当局の初動態勢の不手際が、被害の拡大を招いたと指摘する声も根強い。栗氏のほか、自治区公安庁の柳耀華庁長も解任された

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ウルムチ市トップを更迭=暴動やデモで引責
・「事件は分裂勢力の仕業」=民族対立再燃の恐れも

この件に関してはいろんな人の名前が出てますが、まず昨日
ウイグル自治区で再びデモ 胡演説集中学習キャンペーン中
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090905/p1
で、デモ隊が退任を求めていた、王楽泉(おう・らくせん)書記(党政治局員)はウイグル自治区全体のトップのようですね。今回解任となった、ウルムチ市の栗智共産党委員会書記(漢族)は、
2009/07
ウイグル暴動、武装警察部隊のトップが陣頭指揮

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090708-00000639-san-int
 【ウルムチ新疆ウイグル自治区)=野口東秀】中国新疆ウイグル自治区ウルムチでの暴動を受け、孟建柱国務委員兼公安相と中国人民武装警察部隊の呉双戦司令官が8日、現地入りした。武装警察などのトップが現場で陣頭指揮を執るのは極めて異例。米国の中国語ニュースサイト「多維新聞網」は、習近平国家副主席が総指揮を執っているとも伝えている。

 一方、ウルムチ市の栗智共産党委員会書記は8日の記者会見で、当局が暴動の「首謀者」だとしている在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長について、「彼の意図は民族団結を破壊することにある」と批判。「どの民族が起こそうが、暴力事件には徹底して対処する」と述べ、民族対立に根ざした暴動がこれ以上発生しないよう住民に警告した

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ということで漢族のデモでは分裂主義者がデモの首謀者と言えないのでクビになってしまったんでしょうね。

後任の朱海侖・同自治区政法委員会書記ですが、五輪関連で
2008/08
「鉄の手腕」でテロ勝利を=社会安定維持へ決意−中国新疆

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000116-jij-int
 【北京20日時事】20日付の中国紙・法制日報によると、中国新疆ウイグル自治区公安・司法部門を統括する朱海侖共産党政法委書記は18日、社会安定に関する会議で「鉄の手腕を用いて各種の破壊活動を厳しく打ちたたき、社会・政治の持続的な安定を維持しなければならない」と語り、徹底的な取り締まりを行ってテロとの戦いに打ち勝つ決意を強調した。

 同自治区では北京五輪開催に合わせ、カシュガルやクチャでテロ事件が相次いでおり、党・政府内部の引き締めを図る狙いだ。

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ウイグル族の組織的テロ=爆発の犠牲者2人に-中国クチャ

という記事がありました。
自治区公安庁の柳耀華庁長も解任されたとありますが、この人の名前は、
2005/01
<中国>新彊のバス爆発 公安庁長「人為的」と断定

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050122-00000004-mai-int

 新華社通信(電子版)によると、中国西部の新彊ウイグル自治区柳耀華公安庁長は21日、同自治区イリ・カザフ自治州の国道で20日に起きたバス爆発について「人為的な爆発だ」と断定した。柳公安庁長によると、中型バスが国道の立体交差橋を渡っている時にバス右後部で爆発が発生、乗客11人が死亡、7人が負傷した。(毎日新聞) - 1月22日3時1分更新

とありますね。ニュース・ブログ検索
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で調べる限りこれくらいしか引っかからないようです。