カルザイ大統領、不正疑惑めぐる外国の干渉を批判 アフガン

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090917-00000020-cnn-int
カブール(CNN) アフガニスタンカルザイ大統領は17日、大統領選の集計結果をめぐって記者会見し、国外から不正疑惑が指摘されていることを批判、「私は今回の選挙の正当性、アフガン国民の正当性、政府の正当性を固く信じている」と語った

選挙管理委員会は16日、暫定結果として現職のカルザイ大統領の得票率が54%に達したと発表したが、結果が確定するのは不正疑惑の調査終了後になる。カルザイ氏は、各国のメディアが「圧倒的にネガティブな」報道をしていると批判。選挙管理委員会と不服審査委員会による調査は、外国の干渉を受けることなく公正に行わなければならないと強調した。

集計にあたってはこれまでに20万票以上が無効とされ、うち約2万9000票はカルザイ氏の支持基盤であるパクティカ、ガズニ、カンダハルの3州のものだった。これについてカルザイ氏は、政府職員の中に自分寄りの人間がいるのは事実だとしながらも、対立候補のアブドラ前外相寄りの職員もおり、こうした偏向は予想されたことだと述べている。

欧州連合EU)が16日、約150万票の投開票で不正が行われた疑いがあると発表したことについても「無責任であり、アフガニスタン憲法に反する」と反発した。

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EUに関しては別記事もあります。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090917-00000137-mai-int
毎日新聞との会見に応じるナジャフィ・アフガニスタン選挙管理委員会委員長=栗田慎一撮影

 【カブール栗田慎一】大統領選の不正疑惑に揺れるアフガニスタンのダウド・ナジャフ選挙管理委員会委員長(41)は17日、カブールで毎日新聞と会見し、16日の暫定結果発表を前に欧州連合(EU)選挙監視団のモリヨン代表が「疑惑票を除けばカルザイ大統領の得票率は半数を割る」などと「暴露」したことについて、「情報共有を台無しにし、信頼関係を損なった」と強い不快感を示した。選管とEUの亀裂が深まり、新たな混乱の火種になる恐れがある。

 暫定結果によると、再選を目指すカルザイ氏は得票率54.6%で、主な対立候補、アブドラ元外相の得票率は27.8%だった。モリヨン氏はロイター通信に対し、投票総数の最大3分の1に相当する150万票に不正の疑いがあると指摘。「不正疑惑票のうち110万票はカルザイ氏向け」などと明かし、カルザイ陣営から「不当介入」との反発を買っていた。

 ナジャフィ氏は「まだ不正と確定されていない段階で、全国34州のうち8州の投票監視に当たっただけのEU監視団代表が、なぜ不正を前提にした発言をメディアにするのか」と指摘。「意図的に混乱を起こしているとしか思えない」と強い口調で非難した。

 暫定結果の発表が当初の予定から10日以上もずれ込んだことについては、「道路事情の悪い地域はロバに積んで運搬したため、回収が予想以上に遅れた」とし、不正告発への対応が原因との見方を否定。最終確定は、不服審査委員会が不正を解明した後に発表するとし、決選投票になる場合は「10月下旬には山岳部に雪が積もることから、9月中の確定が必要」と述べた。

 一方、カルザイ氏は17日、先月20日投票の大統領選挙後初めて記者会見し、不正投票疑惑について「問題はあったが、メディアが伝えているほどではない」と述べた。勝利宣言はしなかった

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どうして選挙を問題なく行うことがこんなに難しいのかなぁといつも思います。