ボスニア紛争の「鉄の女」釈放 刑期短縮に抗議の声も

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091028-00000001-cnn-int
(CNN) ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1992─95年)で「鉄の女」の異名を取り、人道に対する罪で懲役11年を言い渡され服役中だったセルビア人女性指導者ビリャナ・プラブシッチ受刑者(79)が27日、刑期の3分の2を終えた段階で釈放された

収監先のスウェーデンの刑務所の関係者によると、プラブシッチ氏は釈放後に同国を出国した。ボスニアセルビア人勢力に約4年間支配されたボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ市内では先週、同氏の刑期短縮への抗議行動が行われている

プラブシッチ氏は、オランダ・ハーグの旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷で本人不在のまま審理が行われているラドバン・カラジッチ被告の後継者として、95年にボスニアセルビア人勢力指導者になった。両氏は2001年、モムチロ・クライシュニク元セルビア人共和国議会議長とともに、同法廷に起訴された。

プラブシッチ氏は02年の司法取引で人道罪を認め、検察はその他の罪状を取り下げた。同法廷は03年2月、同氏に懲役11年を言い渡したが、収監国スウェーデンの法律に従い、刑期の3分の2を終えた時点で釈放資格が生じた

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