警官隊と改革派が衝突=米大使館占拠30年、体制批判も−イラン

時事通信です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091104-00000135-jij-int
 【カイロ時事】1979年11月にイランの革命指導者ホメイニ師を支持する学生数百人が在テヘラン米大使館を占拠した事件から30年を迎えた4日、テヘランで大規模な反米デモが行われた。一方、6月の大統領選でのアハマディネジャド大統領勝利に反発するムサビ元首相支持者ら数百人も街頭に繰り出し、警官隊と衝突した。ロイター通信は「警官隊がデモ参加者に発砲し、数人が負傷した」との改革派ウェブサイトの情報を報じた。

 占拠事件では、外交官ら米国人52人が444日間にわたって人質に取られた。両国は80年に断交、今も敵対関係が続いている。イランにとって11月4日は、反米機運をてこに政権の求心力を高める機会になってきたが、今年は「旧米大使館前の反米集会だけが合法」と、反体制デモに転化するのを警戒していた。

 目撃情報によると、旧米大使館周辺にはこの日、数千人が集結し、「米国に死を」「イスラエルに死を」と連呼した。一方、中心部のハフテティル広場付近では改革支持派数百人が集まり、催涙ガスを発射したり警棒を振り回す警官隊や民兵組織バシジと衝突。数十人が拘束された。警官隊が数の上で圧倒しているという。

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改革派を拘束するのは問題だと思いますがそれは置いておいて、毎日新聞の記事ではずいぶん雰囲気が違います。
<イラン>テヘランで反政府デモ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091104-00000104-mai-int
 【テヘラン鵜塚健】米イランの国交断絶の要因になった在テヘラン米国大使館占拠人質事件から30年を迎えた4日、テヘラン市内で政府主催の反米集会が開かれた。一方、アフマディネジャド政権に反発する市民らも大規模なデモを繰り広げ、警官隊と衝突。警官隊はデモ参加者を警棒でたたいたり、催涙弾を発射するなどして抑え込んだ。

 テヘランでの大規模デモは9月下旬以来で、市中心部の大通りなど各地で散発的に起きた。市民らは改革派のシンボルカラーである緑色のリボンを手首に巻き、6月の大統領選で敗れたムサビ元首相の名前を連呼した。

 イラン政府は、大統領選直後の混乱の再燃を恐れ、「反米」以外のスローガンを掲げないよう事前に警告。各地に多数の警官が配置され、終日ものものしい雰囲気に包まれた。

 一方、米大使館前で行われた反米集会には、各地から動員された学生や保守派の市民ら数千人が参加。「米国に死を」「イスラエルに死を」などのスローガンを繰り返し、米国旗を焼いて気勢を上げた。

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上の時事通信の記事だと反米デモは数千人、改革派のデモは数百人になっていましたが、毎日新聞では、反米デモは官製、改革派は大規模となっています。まぁどちらが事実に近いと思うかは、お任せしますけど。