イラク議会が選挙法案を可決、米大統領は大きな進展と評価

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091109-00000588-reu-int

 11月8日、イラク議会が選挙法案を可決。写真は可決後に記者会見する議員ら(2009年 ロイター/Mohammed Ameen)

 [バグダッド 8日 ロイター] イラク連邦議会は8日、審議が長引いていた選挙法案を可決した。これにより1月の議会選挙への道が開けたが、油田地帯キルクークの帰属問題の解決は先送りされた。

 法案審議が難航していたことから、総選挙の時期をめぐる不透明感が高まっていたほか、米当局者の間では、来年の駐留米軍の撤収に影響が出るとの懸念が高まっていた。

 オバマ大統領は「難しい問題が残っており厳しい状況が待ち構えているが、今回の合意はイラクに継続的な和平と結束をもたらす政治的な進展で、来年9月までの米軍のイラク撤退に向け、秩序だった責任ある移行を可能にする」との考えを示した。

 イラク選挙管理委員会は選挙日を当初1月16日としていたが、今後新たな日程を決定するという。選挙管理委員会のハイダリ委員長は、迅速に準備を進めるとし「祝日の間も作業する」と語った。

 一方、アナリストは、今回の選挙法案について、キルクークの長期的な問題解決にはなっていないと指摘。政治アナリストのハザミ・アルヌアイミ氏はキルクークの状況は依然として保留状態。爆発を待つ爆弾を抱えているようなもの。この問題についての合意は何もなかった」との見方を示した。

【関連記事】
イラクに初めての「女性専用」の銀行支店がオープン
バグダッドの自爆攻撃、アルカイダ系組織が犯行声明
バグダッドで政府機関狙った2件の自爆攻撃、132人死亡
イラク油田開発、6月入札での未決定案件は合意間近=石油相
バグダッドの迫撃弾攻撃で7人死傷、米副大統領の訪問中

イラククルド人議員ら、連邦議会選挙法案の採決拒否へ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091029/p5
では、クルド人議員が

選挙法案が北部の油田地帯キルクークでの投票を禁止する場合、29日の法案採決をボイコットする意向

とありましたが、

連邦議会クルド人議員を除くと定数を切る

とのことだったので、クルド人議員もキルクーク問題棚上げで、賛成したんでしょうね。いつまでこの問題続くんでしょうか。